日常細事2018


kiji



2019.4.6 思いつくままに
 パソコンに向かって仕事をしている時、絵を描いている時は「描画館(paint museum)」に展示されているように、予めテーマは決まっており、初っ端から頭を使う必要はないが文章を書くときは無い知恵でも絞り出させねばならぬ。今回は申しわけないが、息抜きのつもりで「思いつくままに」"筆まかせ"にして書き進めることにする。
 思いつきだといっても、ただやたら書けばいいというものではない。まず話の内容で一番気を付けることは、過去に書いたものとかぶらないことである。このコラムも500回は超えているだろうから、記憶にはっきり残っていないものもある。特に引用の多いものほどその傾向が強い。よく(wikipedia)と表示されているのを見かけると思うが、これがなどが引用文の代表例である。
 もとより浅学非才の身ゆえ、およそ原稿用紙2枚分(800字)のコラムを書き上げるに際しても、こうして他人の知恵を借りるなどして四苦八苦する始末だから、思うがままにすらすらと文章が生み出されるわけでは決してない。
 このようにして他人の知識を借りながら話をまとめていく。これも絵と同様借り物(原画がある)ということでは違いはないかも知れない。
 あえて相違点を上げるなら、ここで使うのは挿入句であるから、文脈に合わせて取り込む調味料のようなものである。したがって調味料が強すぎると、料理そのものがダメになってしまう。その辺は小賢しい技かも知れないが、細心の注意が必要である。
 テーマを特に決めないで今回のように気ままに書き進めるようなことはまずない。仕事場でスーツを着てパソコンに向かうのと、スェット姿でパソコンに向かうといったほどの気構えの差がある。
 できれば毎回このように着流しのスタイルでペンならぬキーボードに指が走ればいいのだが、そうもいかないのが「物を書く」という作業の難しさである。


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