2019.5.7 耳の生理学的考察(6)
最近随分と耳が遠くなった。その代わり目が近くなった。今回は耳について考察する。
80年間もお世話になった耳、この歳にしては人よりは聞こえる方だがそれでも機能は低下している。耳は生理学的には普通頭の両側に二つあって、耳たぶと言う集音器の働きをする葉っぱのような突起物である。その中にあるのが内耳で鼓膜があって音の振動を聞き分ける。その他三半規管というのがあるが、文字通り3つの半規管で構成される。説明が面白いのでいつものようにwikipediaから引用する。
「すなわち「前半規管」「後半規管」「外半規管」は、それぞれがおよそ90度の角度で傾いており、X軸・Y軸・Z軸のように三次元的なあらゆる回転運動を感知することができる。
もう少し詳しく説明すると、半規管の外側は骨でできており(骨半規管)、そのすぐ内側に膜がある(膜半規管)。それぞれ内耳の骨迷路・膜迷路の一部を構成している。
膜半規管の内部はリンパ液で満たされており、頭部が回転すると、体内にある三半規管も回転し、体(頭部)の回転が感知できるしくみである。回転が続くとリンパ液も一緒に回転してしまうので、体の回転が止まっても今度はリンパ液の回転がすぐには止まらず、誤った信号を脳へ送ることになる("目が回る"状態)」
私も目がくらくらして吐き気を催すメニエル症候群の気がある。子どもの頃は年中乗り物酔いをしたものだ。天性の方向音痴もこれに起因しているものと思われる。
次に耳かきで耳掃除をして、その収穫ブツを視認して満足する耳掃除は本当に必要なのだろうか。調べてみると意外にも次のような記事を見つけた「アメリカの耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、2017年1月に耳掃除に関する新たなガイドラインを発表した。
それによると耳には自浄作用があるため、通常ならば耳掃除は不要と伝えている。わざわざ耳かきや綿棒などでほじったりしなくても、耳垢は咀嚼やおしゃべりなどの振動で、自然に体外に排出されると説明している。
さらに耳垢自体にも、ホコリや虫などの侵入を防ぎ、雑菌の繁殖を抑えるといった働きがあるということだ。これによると、過度な耳掃除は却って害になる可能性すら示唆している」
次回は耳の働きについて考察する。
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