日常細事2018


kiji

2019.10.12 教訓を生かす
 前回のコラムで示した「台風19号のより正確なコースが分かったら、千葉のような甚大な被害が発生することも予想されるので、早目に緊急対策を講ずる必要があるだろう」ということについて、今近づきつつある危機への対応として各報道番組では想定できる手を早目に打っている。これはまだ傷も癒されない台風15号が大きな教訓になっていることは明らかである。
 人は痛い思いをするとそれを反省材料として「いざという時」にどう動くかということである。今回示しているのは「天災」にどう対処するかということなので、運を天に任せるという部分が多く、人がいかに弱い存在であるかを思い知ることにもなる。それでも最低限命の危険を「避難」という事前の行動で避けることはできる。これは人間の知恵のなせる業と言ってもいいだろう。私は予知能力と言ったものは信じないが、予見する能力はあると思う。
 現在のIT社会の光の部分として「おびただしい量の情報を」発信できることで、今回の台風対策としても千葉県をはじめ東京都等は県民(都民)を守るためのハザードマップ(防災地図)を公開して、住民が混乱しないようなきめ細かい対応している。千葉は避難場所を多くの地域に設置。東京はスマホを使ったSNSで台風情報なをリアルタイムで入手できるようにしている。これらは台風大国日本の被災した経験が教訓になったからだろう。
 危機管理はこのように教訓に裏打ちされている。とは言え常に臨戦態勢を取ることは難しい。せめて「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ことのないようにご用心。


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