日常細事2018


kiji

2019.10.26 ハマっ子と神奈川( お国柄2)
 横浜生まれの横浜育ちの私であるが、生粋のハマッ子とは言えないのだそうだ。両親が横浜生まれである必要がある。私の子は両親が横浜生まれだからハマッ子と言うことになる。
 私は旅に出た時に、よその人に「どこから来たのか」と尋ねられと、必ず「横浜から来ました」と答え「神奈川県から来た」とは答えない。それはどこか横浜生まれを誇らしく思っているせいであろう。
 そういうハマっ子を評して「他の地域と横浜は違うと意識している人が多く、誇りを持っています。都会っ子なので、スマートで真面目な人が多く、勉強熱心な両親に育てられた真っ直ぐな人柄な人が多いです」という解説を読んだ。
 確かにどこか神奈川の数ある地域の中で横浜に生まれ、横浜で暮らしていることに特別な思い入れがあることは確かだと思う。一方で「都会っ子がスマート」だとは限らないし、「勉強熱心な両親」はそう多くもない。「真っ直ぐな人柄」というのは生活環境に負うところが大きいから、必ずしも正確な分析とは言えない。ということで、ハマっ子を少し過大評価しているようだ。
 横浜の生い立ちはこのHPの「神奈川区史」でも紹介しているように、日本の開国に大きく関わった所に負うところが大きい。そういう歴史がこの地に長く住み着いている人の気質を他と違う面を生み出したことは確かだろう。
 神奈川県はもともと武蔵の国と相模の国が重なり合った地域で、歴史を見ても鎌倉や小田原には時の幕府があったくらいだから、それぞれの地域で気質が異なっているのかも知れない。
 一般的に神奈川県人の評価として次のような記述がある「他人の事には深入りしない。個人主義。合理的。とらえようによっては『クール』ともいえる。これは調査でも『自分のことばかりで他の人に無関心』という答えが80%もいた」という話はいささか意外である。この記述の中でハマっ子について「自由で平等という欧米風の意識もつちかわれ、日本の古くからの因習。しきたり、近所づきあいみたいなものは苦手」とあり、この説(県民性がわかるおもしろ歴史雑学:三浦竜&日本史倶楽部)には「神奈川の区誌」から見ても当たっていると思われる節がある。続く。


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