2019.11.30 北陸地方新潟県(お国柄12)
北陸は、典型的な日本海型の豪雪地帯で、シベリア寒気団が山脈にぶつかることで冬の大雪と春からの雪解け水をもたらす。山に積もった雪は、夏に灌概用水になって南日本のように干ばつに見舞われることなく農地が開墾されたため、コメが関西の消費に充てられた。 雪国気質が生真面日さ、粘り強さを生んで、よく働くといわれる。
新潟県には、江戸時代に若者が,冬期に江戸へ出て稼ぐ風習があり、帰ってくると「いっちょまえ(一人前)」として認められたという話が残っている。県民は保守的で人情に厚く、新潟の中でも佐渡は「佐渡は新潟にあらず」といわれるように風土も気候も新潟とは違っている。
全国一雪の多い県、新潟。厳しい自然環境をものともせず、米作りに勤しみ、うまい酒を造りあげてきた新潟県人。現在を示す指標として気になる統計が出ている。日本酒消費量、ブランデー消費量、餅消費量、すいか消費量などが全国一位である。ちなみに米生産量は3位である。
これが示すように男女ともに酒好きで、質実剛健そのもの。雪に閉ざされるため保守的で忍耐強い。が、決して閉鎖的ではなく、人間関係を大切にするのが特徴。昔から東京との交流が盛んで、新しいものでも進んで受け入れる柔軟さがある。
男性は戦国時代にも「越後の兵は全国で最も精強」と言われたほどたくましく、女性は「女房にするなら越後女」の言葉どおり、働き者で夫に尽くし、日本酒(麹酸が多く含まれる)のおかげか色白美人が多い。男性にとっては天国のような地だ。そのせいか男性には強い「地元志向」が見られる。統計を見ても北海道に次いで県外への転居者数が少ない。
これは新潟県の若者は高校を卒業したあと大学進学で県外に出ていく人の比率が低く、県内に留まり専門的な技術や知識を学んで地元で働くケースが多い。ここにも新潟県人らしい、地にしっかり足を着けた人生を送るという構図が見られる。
男らしい新潟弁告白「オレとずっと一緒にいてくんなせ!」 続く。
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