日常細事2018


kiji



2019.7.1 人生が詰まるカバン
 人の人生はそれぞれ一人だけのもの。捨てようにも捨てられないものである。そのように人生が詰まっているのがカバンである。
 前にも書いた覚えがあるが、捨てられないカバンについて再考する。とりあえず、今携行しているのはウエストポーチという種類で超小型で収納にいささか問題があるので、自分で脇ポケットを縫いつけスマホとメガネを収納できるよう改善した。
 メーカーはこうした一工夫を何故しないのか、このようなバッグを調べて見てもメーカがどこにも見当たらない。他のアイデアとしては、バッグの底の部分にベルト止めの折り畳み傘を持ち運べることができれば、この梅雨時にはより便利な使いようができるのにと思う。
 こうして見てゆくと、すべてのニーズに対応できるのは大きすぎるため、よほどのことがない限り使わない。そこで私の場合、買い物などする時のために、ポーチのフックにち超小型の折り畳みバッグ(kivaというメーカ)を常時ぶら下げている。これなど機能を補完し合うということで、ニーズを満たすというアイデアである。
 そこで本題に入るが、そのカバンに一体何が入っているのかというと、それには私の人生が詰まっている。無論カバンの中身は時代で変わるのだが、今は後期高齢者の仲間入りをして久しいから身体も多くガタがきているので、医療関係機関の診察券で膨らんだパス入れや薬手帳が必携になっている。カバンを携帯して出かけるのはほとんど医療機関だということも人生最終章に入っていることを如実に物語っている。
 これで今リハビリ中の成果が上がれば、外に取材に出かけることができるから、カバンの中身もカメラやペットボトル、ときにはタブレットPCなどで重くなることになる。それを期待した面もあるが、つい最近ポーチから少し大きめな斜め掛けでリュックにもなる多機能な3ウェイバッグに代が変わった。腰の手術により長年悩まされた腰痛から解放され、あっちこっちに出かけるのも夢ではなくなった。
 カバンはその持ち主の人生を映して形を変えながら、生ある限り同じ道を歩く伴侶であるといってもいいだろう。




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