2019.8.24 もう秋
これを書いる23日は。この画面のアイコンが示す「時の風物詩」にある「処暑」。処暑はそのまま「しょしょ」と読む。「処暑とは二十四節気の一つであり、暦の上では立秋に続く秋の節気で、暑さが収まる頃と言われ、近年は気候変動などの影響か残暑が激しい年が多いが、朝夕は少し涼しい風が感じられるようになる時節である」と記されている(コトバンク)。
今回は移り行く季節をテーマにスケッチすることにしよう。
日が陰る夕刻、散歩に出ると道端に蝉のなきがら(亡骸)を見かけることがよくある。蝉を捕食するカマキリなどの昆虫がいなくなってしまったせいなのだろうか。普通なら蝉などは道端に転がって天寿を全うする生き物ではないと思っていた。蝉の声はするが、どこか遠のいているような気もする。こんなところに秋を感じるとは寂しいことではある。
25日に予定している生物百様で取り上げる花は「むくげ(木槿)」だが、この花は一日花で朝咲いて夕方にはしぼみ、翌日には別の蕾(つぼみ)が開くところから「朝開暮落花」という別名がある。一茶の歌に「それがしも其の日暮らしぞ花木槿」と詠まれており、何か身につまされる思いがする。
季節は秋とはいえ、まだ外は摂氏30度近くの日が続く。散歩に出ると帰るころには背中にびっしりと汗が噴き出て、快適とはほど遠いが、それもあと一週間。本格的秋はすぐ目の前だ。
タイトルの「もう秋」はトワエモアのヒット曲「誰もいない海」の歌詞の中の言葉の一片であるが、今年の夏は早々と大型台風が西日本以南を襲い、お盆帰りの人たちもゆっくり休む暇もなく、やっとの思いで帰宅したと報道されていた。
「誰もいない海」というと何か静かで寂しげに聞こえるが、テレビなどで観ると大波が押し寄せ、波頭が霧のように強い風に舞っている様を見せつけられると「荒(すさ)ぶる神」の怒りに人々は右往左往するばかりで、自然の猛威は人の想像を絶するものがある。
この時期子どもたちの長い夏休みも終わりに近づき、あとは面倒な宿題が残されていることだろう。子どもたちはこの夏の日記に何を書き(描き)思い出に残すのだろうか。
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