日常細事2018


kiji



2019.8.7 祭りと縁日(1)

 先週の土日は我が町の祭りがあった。お盆で多くの町民が国(故郷)に帰ったり、外国に旅行する時期を避けて早目に行うというのが、この時期にした背景なのだろう。
 そいうことは関係なしに、子どもたちは元気がいい。朝早くからエッサエッサという掛け声を上げて神輿を担ぎ、山車(だし)を引いている。山車を引いている子どもの数は、こんなに町内に小さい子どもがいたのだろうかと疑うほどで、この地域では少子化は問題なさそうだ。
 こうした地元の祭りを見て、自分が子どもの頃を振り返ると、終戦直後で何にもない時代だったから、神輿や山車などもなく、近くの神社のお神楽やアトラクションとして地方巡業する芸人のパフォーマンスを見るのだけが、楽しみと言えば楽しみだった。
 そんなことを回顧しながら、子どもたちの元気な掛け声を聞くと隔世の感がする。そういう意味では古くから伝わる伝統行事が結構復活しているのは確かである。
 祭りと似たような夏の風物詩に「縁日」がある。縁日自体は一年中寺社の祭祀に合わせて行われているのだが、この季節が縁日に相応しい時期のように思える。露店が軒を連ねる中、女性のゆかた姿で歩き回る光景などは夏だけに見られる風物詩と言えよう。
 さて、縁日は言うまでもないことだが、露店の賑わいが一番の目玉であろう。綿菓子やお好み焼き、金魚すくいなど後で 紹介するが、そのアイテムは数多い。そうした露店を眺めながら、団扇片手に出かけると日本の原風景のようなものを感じさせてくれる。
 縁日が並ぶのは寺の境内の外である。これは縁日というのが「神仏の降誕、示現、誓願などの縁(ゆかり)のある日を縁日と呼び、祭祀や供養が行われ、この日に参詣すると普段以上の御利益があると信じられた。とくに有名なのが年の初めに行われる最初の縁日で、初天神、初観音、初不動などがよく知られる縁日である(wikipedia)」。縁日には境内の外に露店が並び、お参りの人で賑わう。お参りが主か、縁日を楽しむが主か分からないが、持ちつ持たれつの関係にあるようだ。
 縁日に出店する露店は個人で勝手に店を出せるわけではなく、その元締めとしてテキ屋( 的屋)とか香具師(やし)の存在があり、独特な仕組みを持っているので、そうしたものに視線を当てて次回も「縁日(2)」を紹介するつもりである。




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