日常細事2018


kiji

2019.9.22 マジックナンバー
 プロ野球のペナントレースの行方が大詰めを迎えている。セパ両リーグとも熾烈な争いを続けているが、今巨人がM2、西武がM4という記号が新聞の紙面に踊っている。
 このMとはなんの印なのだろうか、何かのお呪い(おまじない)なのだろうか。早速調べてみた。
 表題にあるようにこれはマジックナンバー(magic number)の頭文字Mの略号を示したものだ。中身を調べるとややこしい関数の数式が並んでいてさっぱり訳が分からない。
 要約すると「他のチームの試合結果に関わらず、自チームがあと何勝すれば優勝が決定する」という勝ち数のことである。つまり巨人のM2はあと2勝すれば自力で優勝できるという意味で、西武も同様にあと4勝すれば優勝できる意味だと一般的には理解されている(9月21日時点)。
 今日(21日執筆時)はベイとジャイアンツとの直接対決だから、もしベイが負けるようなことがあると一気にマジックは消えて巨人の優勝は決まり横浜ベイスターズは、本拠地で相手の優勝の瞬間を目にするという悲劇に見舞われる。それだけに今日は上茶谷に頑張ってもらって選手一丸となって、目の前の「原監督」の胴上げだけは阻止してほしい。
 マジックはあくまでも目安だから、それが優勝を意味するものではないことは言うまでもない。特にパリーグの場合ソフトバンクが先にマジックを点灯させた経緯もある(9月15日西武が逆マジック9とした)ので、しばらく目が離せない状態が続くことだろう。
 マジックの語源だが、これは「ビンゴゲームで、日本でいう『リーチ』状態の時に、ビンゴ完成のために必要な番号をマジックナンバーと呼ぶ」ところからきている。
 人はこのような時「その数字が来て頂戴」と呪文のように唱える『南無三(宝)』のようなもので、そのことが野球世界でも「数字(magic number)」が転用されて『実現を願う数字』を意味する語として使われるようになったという話である。
 人によってはクリンチナンバー(linching number) など別の「最終順位可能性早見表」を用いるケースも見られる。



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