日常細事2018


kiji

2019.9.26 大きなこだわり
 大工がカンナに、板前が包丁にこだわるように私も慣れ親しんだPCにこだわる(「2019.7.4 小さなこだわり」で愛用品について掲載した)。そのPCが今危機的状況にある。このPCは8年ぐらい使っているもので、私が使い始めたのは5年ほど前のことで、お古をもらい受けた。イヤホンとインターネット受信のパーツが壊れていたもので、イヤホンはどうでもいいので、wi-fiのレシーバーは調達し、これまでよく働いてきた。ハイスペックなマシンで画面も綺麗である。私のHPはほとんどこのマシンで仕事してきた。
 長く使うと自分の分身のような愛着を覚えるものである。それには手に馴染んできているところもある。PCもそれぞれのマシンでスタイルもスペックも違う。キーボードの配列やピッチ(幅)なども微妙に違う。一番は反応の違いで、ハイグレードなものほどユーザーの期待に応えてくれるのは当たり前といえば当たり前の話である。私のマシンはその面ではミドルクラスのものである。
 それがここ3、4週間ほど前から急に画面が出なくなったり、スピードが全く出なくなったりして結局その日は使えなくなるという状態が続いている。いったん電源を落として一日待って完全冷却しないと立ち上がらない。全く信頼性を失ってしまったわけである。それでもその合間を縫ってHPの更新を続けている。
 もちろん次善の策は打ってある。代替マシンを2台用意し、いつでも作業ができるようにそれにHPのバックアップを取っている。日常使うデータはすべてクラウド経由で共有している。従ってこのマシンが全くダメになっても仕事には差しさわりは出ない。ただスペックが極端に低い代替品なので手間はかかる。
 つまるところ、こんな状態でもマシンの機嫌のいい時には、こうしてこのPCに向かうのは、今や分身となった愛着からか、一日でも長く使いたいという私のこだわりからか。



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