日常細事2018


kiji

2020.1.19 大阪府(お国柄24)
 大阪は、何かと東京と比較されるが、西日本の行政及び経済や文化、交通の主要都市として知られており、都道府県としての人口規模は、東京都・神奈川県に次いで第3位、人口密度と県内総生産は東京都に次いで都道府県で第2位となっている。
 大阪の中心にある商業エリアを北と南に分断し、それぞれを「キタ」「ミナミ」と称すが、これぞ大阪という府民性の塊なのが道頓堀を中心とした繁華街であるミナミになる。ミナミには、吉本や松竹などお笑い演芸の舞台があり、また、食べて飲んで騒ぐことのできる飲食店や夜遊びスポットなどが立ち並んでいる。そのため、ミナミエリアには、老若男女問わず、遊び場を求めてやってくる、ノリが良く、賑やかな雰囲気を好む性格の人が多いのが特徴である。
 また若い人が集まりやすいこのエリアは、若者ファッションの発信地でもあるため、個性的なメイクや服装でオリジナリティを求める人が多いのも特徴である。
 ミナミとは対照的に、梅田を中心としたキタエリアは、大手企業のオフィスが名を連ねるなど、ビジネス街としての一面が強く、大人の街といった雰囲気を持っている。そのビジネス街を中心に、大阪人が愛してやまない阪急百貨店・阪神百貨店の本店や高級歓楽街の北新地もあり、大阪随一の高級感のある落ち着いたエリアである。キタエリアに集まる人は、こういった大人の雰囲気を好む人が多く、ノリがよく笑いに精通した大阪人らしさに誇りは持っているものの、一方では東京のようにスマートで洗練されたものに憧れを抱いているような府民性が見受けられる。
 大阪人といえばお笑い芸人"さんま"に代表されるように、大阪の男性はとにかくノリが良いので、面白いことを言って笑いを取ることに快感をおぼえるようだ。また、実際に面白い男性はモテる傾向にあるため、カッコ良くなくてもノリさえ良ければ何とかなると思っている節もある。コミュニケーション上手だが、ノリについていけない相手には「ノリが悪い」と非難する面倒臭い一面もある。
 大阪は「ドケチ」の本場のように思われる一面として「親子といえども金の貸し借りにはシビアであるが、もらえるものなら何でも手を出す」といわれるほどだ。「がめつい」などとも言われる大阪人、その実態はいわゆる「ケチ」とは違う、物を大切にし、無駄な金は使わないという「合理主義」がその根っ子にある。
 戦国時代から江戸時代にかけて何人もの豪商を生み、大阪商人、上方あきんどの名を全国に轟かせた歴史がその背景にある。
 ちゃうちゃう!ちゃうちゃうちゃうんちゃう?(違う違う!チャウチャウ犬違うんじゃない?)この大阪弁「何いうてんのかさっぱりわからへん」

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