2020.1.29 和歌山県(お国柄27)
近畿地方最後に紹介するのは和歌山県のお国柄。県の北部は紀の國、南部は熊野の国と呼ばれ、南は冬でも花が咲くというほど温暖な地で、ご存じ紀伊国屋文左衛門はみかんや材木を船で江戸に運ぶ大勝負をして、巨万の富を生んだことで知られているが、彼の冒険心は「独創性や進取の気性に富む」県民性をよく表しているという。一方八代将軍吉宗は「享保の改革」で質素倹約を励行した。紀北は紀南とは大違いで雪が多く寒い山国での貧しい生活が、このような「勤倹貯蓄」タイプで「金銭にシビア」な県民性を生みだしたという。
県の北と南の県民気質の違いは地理的要因も大きい。紀北地方は大阪に近く商業圏に近い事から金銭感覚に鋭い県民性がみられる。合理的な考えを持っており、損得を考えながら動くタイプが多い。また自分の事は自分でなんとかするというしっかり者が多いという県民性の特徴である。
紀南地方は自然豊かな県で海や山に囲まれていて、気候も温暖で住みやすい場所だが古くから「陸の孤島」と呼ばれているが、本州最南端で温暖な気候な為、食物の生産量が多く、中でも果物の栽培が盛んで「果樹王国」とも呼ばれる位、果物の生産が多く美味しい果物が沢山栽培されている。中でも有田みかんは和歌山県の有名な果物として知られている。自然豊かでのびのびと暮らしてきた事から、のんびりとしたおおらかな性格の人がとても多いのが特徴
和歌山県と言えば、観光名所でもある世界遺産の高野山や熊野古道のほか長い歴史のある温泉地、綺麗な白浜の海など観光スポットも多く県民にとって自慢の場所なども多い。他県の人でも一度は観光に行きたい県だ。
県民性をよく表す郷土の偉人二人を紹介する。日本の民俗学の大家、柳田国男と南方熊楠。柳田は兵庫県出身「センスがよく」「プライドが高い」「軽い人間が嫌い」という兵庫県人の特徴を見ることができる。これに対し、熊楠は「開放的」で「豪胆」な和歌山県民性を代表するかのようなあけっぴろげな話が多い。「話し上手」で「楽天的」という性格はまさに和歌山県の県民性そのものであった。
えー年をして、あたくるではない(いい年をして甘えてはいけない)
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