日常細事2018


kiji

2020.2.6 島根県(お国柄29)
 今回は島根県。神様が集まることで知られる出雲大社が有名だ。古代出雲は「神話の国」と言われるほど神代の時代からの歴史がある土地柄である。お国柄が生まれるのにはそれなりの理由(わけ)があるようだ。
 先ず風土であるが、島根県は中国地方の日本海側に位置し、山や海など豊かな自然に恵まれている。また、離島である隠岐島や、領土問題となっている竹島も、島根県の領土である。島根県は東西に長い県であるため、旧国名で「出雲国」「石見国」「隠岐国」の3つに分かれていた。
 島根県の東側にある出雲地区は、島根県民特有の保守的な県民性が特に強いとされている。そのため、引っ込み思案で消極的であるなど、内気な性格。しかしその分、まじめで勤勉、我慢強いところもある。
 西側にある石見地区には、世界遺産に登録された石見銀山がある。古くから銀の輸出などにより出稼ぎが多く、他地域や他国との交流も盛んだった。そのため、性格も出雲地区の県民性とは正反対で明るく、積極的な人が多いそうだ。
 離島である隠岐地区は、「島根県民」という意識はあまりない。島根県民というより、「隠岐人」としての意識が強く、島国として独立心が強い県民性を持っている。また、野心家でチャレンジ精神が旺盛でもある。その一方で、親切で、純朴な、穏やかな県民性も合わせ持っている。
 県民性を知る上で歴史的にその土地特有の文化を背景として生まれたものもある。当県は食文化が豊かで、松江藩第7代藩主の松平治郷(不昧公)は大の食通で、美食を求めた。その結果、出雲にはたくさんの名物料理が生まれた。この不昧公の貪欲な食欲に応えて新しい料理を生み出したのは「新しいものを積極的に取り入れる」県民性である。代表的郷土料理を上げてみると「宍道湖七珍」。その中身は「アマサギ(ワカサギ)」「コイ」「スズキ」「シラウオ」「シジミ」「ウナギ」「モロゲエビ」という七つの珍味のことである。
 県民性をまとめると「温和で人情がこまやかだが、保守的な傾向がある。寡黙で忍耐強いなど鳥取と似たところも多いが、より強い地域のまとまりや信心深さ、それにしたたかな強さも感じられる。仕事に対しては、善良だが人見知りで職場になじむのに時間がかかる」と言えよう。
 レポートがたいぎいのでなげちょく(レポートが面倒くさいのでほっておく)

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