日常細事2020


kiji

2020.3.22 鹿児島県(お国柄43)
 鹿児島県は九州地方の最南端にある。県本土の他に奄美大島や屋久島といった離島が点在している。鹿児島のシンボルとも言われる活火山、桜島は現在も活動を続けている。火山が多いため、温泉が豊富で日本2位の数を誇っている。また、偉人を多く輩出したことでも有名で、西郷隆盛や大久保利通、天璋院篤姫など幕末に活躍した偉人が数多い。現在の鹿児島県の県民性の礎と言っても過言ではない。
 鹿児島県では、ごちゃごちゃ言つている暇があったら黙つて働けと「議を言うな」を美徳として、理屈をこねる男を「ひっかぶい(弱虫)」「やっせんぼ(臆病者)」とさげすむ。奈良時代に薩摩と大隅半島を住国としていたのが隼人と呼ばれる人々。鎌倉時代に島津氏が薩摩、大隅、日向を統一、七百年間も藩主が交替しなかったので「薩摩にバカ殿なし」といわれた。
 鹿児島県は離島が多く存在するため地域によって県民性に違いが見られる。
 鹿児島県本土と呼ばれる離島以外の県民性は、郷土愛が強く無骨な人が多い。保守的な土地で排他的な思想が根付いているので、よそ者を受け付けない風潮がある。
 そういった思想は、鹿児島モンロー主義とも呼ばれている。熱しやすく冷めやすい性格は、体育会系のアツい情熱的な県民性の表れである。
 適当という意味を表す「てげてげ」という方言がよく使われる。これは頑固ながらも大らかさを合わせ持った県民性を表している。一見楽天的に見えるが、芯はしっかりしているので、考え方がぶれることがない。
 島によっても県民性や気質が異なる。喜界島はしっかりした人が多い、奄美大島は都会的な場所と気性が激しい場所の差が激しい、徳之島は全体的に気性が荒い、沖永良部島は努力家、与論島は優しい人が多いとされている。
 薩南諸島の人達は、沖縄に近い穏やかで心が広い県民性も持ち合わせている。島ならではの暖かい気候がそうさせるのだろう。鹿児島県本土と薩南諸島では、ここでも県民性が異なるようだ。
 鹿児島県男子を言い表わす言葉に「ぼっけもん」という言葉がある。ぼっけもんとは、薩摩、鹿児島県人の県民性をさす方言で、大胆な人、乱暴な人という意味を持っている。武士道を地でいくような、勇敢で剛健な人を意味する。内面の強さを表にあまり出さない人が多いので、見た目で勘違いされてしまうことも多々ある。口数が少なく豪傑で無鉄砲な県民性は、鹿児島では美徳とされている。
 嫁じょを貰ろときゃ、親を見っせい貰ろえ (嫁を貰う時は、本当の姿を見る為に嫁の親を見なさい)


 

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