日常細事2020


kiji

2020.4.10 千葉県(お国柄49)
 千葉県は、阿波の人が黒潮に乗って房総半島に上陸したので、海洋民族がルーツであるといわれている。白浜·勝浦など和歌山県と同じ地名が多く、海女文化、漁法など西日本から伝えられたものが多い。県南には日蓮に代表されるような実行力や積極性のある人が現れた。江戸時代に安房で生産されたものは、銚子から利根川を経て佐原から江戸へ運ばれた 東京の労働力の供給地でもあった。
 千葉県は三方を海に囲まれているので、イワシや伊勢えびなど豊富な魚類が生息している。
 また、日本の都道府県の中で唯一500メートル以上の山がない県で、年間を通して温暖な気候ということもあり、枝豆や落花生・かぶなどの農業も盛んだ。場所によっては、東京のベッドタウンと言われることもあるが、観光スポットも多く、豊かな自然と食べ物に恵まれた千葉県は、魅力溢れる土地である。 
 明るく大らかで、おっとりとし、さばさばとして謙虚な性格が千葉の県民性。そのため、男女双方から好感をもたれる有名人が多いのが特徴。千葉の特徴ある県民性を語る有名人としては、長嶋茂雄さんは外せない。「我が道を行く人気者」「男女ともに好かれる親しみやすさ」など、県民性の特徴が見える。
 県の東と南が太平洋、西は東京湾である。また、北側も利根川という雄大な川と霞ヶ浦という海を思わせるような湖沼が茨城県との間に横たわっている。要するに、全国でも珍しい他の県と孤絶した地域なのである。遠く四国から海伝いにやってきた人たちはこの地に上陸した後、北上していったに違いなく、千葉県人にはもともと海に生きる人々の血が濃く流れていると想像できる。
 彼らは日本人離れの積極性を持ち、独自の道を歩んでいく。郷土愛が強く「千葉県がサイコー」なのだ。 
 海と日夜接する人々は概して、細かなことにこだわらず、さばさばしている。すべてを飲み込んでしまうこともある海のような自然を前にすると、人間は逆立ちしても勝てないという気持ちを抱くため、あまり我を張らない、謙虚な生き方が身についている。
 一方ですぐ隣の東京の存在があまりに大きく、ニュータウン浦安や舞浜当たりでは東京ディズニーリゾートの名が示すように、身も心も東京人になりきろうと、自ら千葉の独自性を打ち捨てようとする人たちだっている。
 そこらん大事な物うっちゃらかしといたらなくなっちまうぞ
(そこら辺に大事な物を放っておいたらなくなってしまうぞ)


 

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