2020.4.13 東京都(お国柄50)
都民性については「2019.10.29 東京と江戸っ子(お国柄3)」でも紹介したが、東京都には様々な地方から、毎年多くの人たちが上京してくるため、東京は田舎者の集まりだなどと表現することもある。
異種混合と言った関係は「性格や性質が器用な人が多く、どのような人でも適当に話を合わせることができて、愛嬌も良いので、どのような環境でも柔軟に適応できる。相手との距離感を大切にし、東京都に住んでいることに対してプライドを持っている」という傾向があるようだ。
歴史をたどれば「 徳川家康が入府してから塩の獲得、 飲料水の確保、 道路の区画整理が行われた。
参勤交代や物資交流のため東海道、 日光街道、甲州街道、奥羽街道、中山(仙)道が整備された。百万都市江戸は、農村から来た人たちに支えられ、職人の徒弟になって手に職をつけ親方からは 『宵越しの金は持たない』と教えられた。 関東大震災後の住民移動に始まった昭和時代になって世界有数の人口集中度を持つ東京が出現した」という風にまとめられる。
一千万人を超える大都市東京(常住人口は1,350万人)であるから、地域によっても都民性に違いが見られる。
まずは山手線沿いにある山の手地区の都民性は、とても伸び伸びとしていて屈託がなく、何事に対しても余裕があってガツガツしたところがないのが特徴だ。典型的なお坊ちゃまとお嬢様体質のなせる業か、自身が気づかないうちに人を馬鹿にした態度や言葉を表してしまう傾向があり、無自覚のうちに周りの人を傷つけてしまいがちなところがある。
続いて東京の三多摩地区の都民性は、素直な性格の人が多く、他の地区の東京都民と比較すると根性があり、粘り強い特徴を持っているのが特徴といえよう。しかし、素直な性格があだとなるケースも多く、警戒心が弱いがゆえに騙されたりすることも多いという気風がある。
次に城東地区(23区東部)の都民性は、行動力があるタイプで、駆け引きが苦手なタイプになる。さらに行動や気分にムラがあるため、持続力がないところが注目される。
最後に城西地区(23区西部)の都民性は、有言実行で一度自分で言い出したことや仕事を持たせると最後までやり遂げる上に、実力まで発揮してくれる人が多いという。一緒に仕事を進める上では手続きをしっかり守り、筋を通す必要がある。仲間としては頼もしいタイプに分類される。
これらをまとめ都民性を見直すと、臨機応変にその場の空気に合わせて、自分をカメレオンかのように変えることができるタイプが多く、人見知りすることはなく、知らない人とでもすぐに友達のように振る舞うことができる。どのような地方人であっても、東京都民として受け入れてくれる寛容さがあるのが特筆される。
言葉にこれといった特徴がないのが特徴
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