日常細事2020


kiji

2020.4.4 群馬県(お国柄47)
 「上州名物。かかあ天下とからっ風」という定評のある群馬県。実際は上州名物は三つの「か」なのだそうだ。
 上州名物の三つの「か」は「かかあ天下」と「空っ風」と「雷」だという。空っ風と雷は地形と気象の問題。越後山脈を越えてくるからっ風は半端でなく寒い。そんな厳しい環境の中で育ったせいか「強気」で「短気」で「言葉が荒い」、反面「正直」で「曲がったことが許せない」性格だという。
 また、かかあ天下とは、女が働き者だということに関連している。上州では養蚕が盛んであり、この仕事は女性が行うため、一家の経済の主導権が女性にあることが多く、発言力も大きかった。こうした伝統が、かかあ天下というイメージを生んでしまったが、実際は、きめ細かな蚕の飼育、すなわち女性の持つ繊細な感覚と骨身を惜しまぬ勤勉さを称えた言葉で、男勝りな働き者だというのが正解のようだ。
 エリア別にその県民性を探ると・・。
 県庁所在地前橋のある中毛エリアは、他県から群馬に来たという人も多い傾向が見られる。また、都会生活に憧れて北毛・西毛地域からやってきた人たちも多い。
 桐生や館林がある東毛エリアは、誰とでも仲良くなれるのが特徴。遠出をすることを苦に思わない、急な思い付きで出かけるといった人が多い。中高生は自転車で県外にも行くということだ。また、見た目がきつそうに見えるのも特徴。方言を標準語と勘違いしているところがある。東毛エリアには工業団地が多く沢山の外国人が住んでいる。中でも大泉町は「第2のブラジル」と言われるほどブラジル人ばかりで、ブラジルのスーパーやレストランなどが立ち並ぶほど。
 西毛エリアは、THE群馬県民!言葉も早口でせわしない。中毛・東毛エリアの人ですら理解できないほど、方言のオンパレード。情に厚く隣近所も大事にするのが特徴。畑で声を掛けたら作物をくれたりと、人を大事にする。代々農業を営んでいる家系が多いので地元への愛着が深い。世界遺産の富岡製糸場があるのも西毛エリアである。
 群馬県の半分の面積がある北毛エリアは、観光地が多く存在するせいか、気遣いが上手な人が多いようだ。方言も強めだが西毛ほどではない。群馬県唯一のショッピングスポット高崎があるので、服装にこだわりを持つなどファッションにこだわる人が多い。山の方の若い人は高崎に憧れて転居してくる。
 北毛エリアは水上や温泉地などがたくさんあるエリアでもある。東毛エリアの人から見たら同じ県と感じないほどの差があるのだとか。西毛地区と同じく地元愛が強い。
 「ふとんをふんばいじまったから、腹が冷えたんだんべー」(説明)布団をはいでしまったので、お腹が冷えたのでは?


 

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