日常細事2021pre


kiji

2021.2.20 コロナ禍で変わる業態
 人はいかなる逆境にあってもそこから這い上がる知恵を発揮する。チャールズ・ダーウィンは進化論の中で『生き残る種とは、最も強い者ではない。最も知的な者でもない。 最も変化に適応した者だ。』という言葉を残している。
 今も続くコロナ禍にあっても、その壁を突き崩す新ビジネスが次々と生まれている。頑張れ日本人。
 今回はこの時だからこそ人々に受け入れらえている新ビジネスの数々を紹介する。ここではForbesのサイトが発表した、新型コロナウイルスが企業にもたらした10(その内3つ)の大きな変化について検証した。
1. 旅客機が貨物便に
 新型コロナウイルス感染症により、航空業界は世界の民間旅客機の約7割が欠航する近代史上未曾有の逆境に陥っている。航空会社の多くは公的支援を頼りに破綻回避を図っており、航空各社はこうした現状化で次のような策を講じ、少しでも失地回復に結びつけようと必死である。
 ヴァージン・アトランティック航空やルフトハンザ航空などの大手は、乗客輸送から貨物輸送に切り替え、空いた客室スペースを使って特に需要が高い食料品や医療用品などの物資を運んでいる。先ごろ日本に初めてワクチンを運んだのはANAの貨物便である。
2. スーパーが配送施設に
 2020年に世界的に感染が拡大した未知のウイルスの影響は甚大で、これまでの消費行動がガラリと変わることとなった。同じ食品小売業でも、食品スーパー(SM)が"特需"に沸く一方、総合スーパーやコンビニエンスストアは業績を落とすなど、業態間で明暗が分かれている。
 米スーパーマーケット大手の一部は、顧客により良いサービスを提供し従業員を守るため、客の入店を禁止して店舗を配送施設に変えている。これにより、客から遠い場所の配送センターを使うよりもはるかに迅速に持ち帰りや配送の注文に対応できる。コロナ禍ではECサイトの利用も拡大している。ECサイトとは、Electronic Commerce(エレクトロニック・コマース)サイトの略で、「電子商取引」を意味する。PCやスマホ、タブレットなどのデバイスから注文する人も増えている。
3. ホテルが変わる
 例としてプリンスホテルのプランを紹介する。
 プリンスホテルフレックス10 (6060円~)と呼ぶもので、リモートワークの浸透や密を避けての時差通勤、終電繰り上げなど、コロナ禍・Withコロナ時代における行動変容に対応している。24時間いつでもチェックイン可能で最大10時間滞在できるプランで、都内8か所のプリンスホテルで実施している。
 紙数の関係で3業態のみ紹介したが、他の業態でも異業種との連携により販路を拡大しているなど、様々なアイデアや工夫が見られるようになり、業界全体が革新の時期を迎えている。失ったものも大きいが、学んだことも大きい。




この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.