日常細事2021pre


kiji

2021.4.22 比べる(売れ筋)
 今回はコロナ禍の店舗売れ筋商品の動向について検証してみた。
 新型コロナ時代の"3種の神器"というのがあるそうだ。それは今までは日の目を見なかったモノばかりで、筆頭は「マスク」次は「手指消毒剤」そして「非接触型体温計」の3製品である。
 マスクについては普段でも花粉症の人などは使うが、私などは防寒用にしか使ってはいなかった。それがこのコロナ騒ぎで一躍売れ筋商品のトップに躍り出た。品不足で一時売り上げがダウンするという想像もできない時期を経て、今ではコロナ禍前の180倍もの売れ行きを示している。今では各種のマスクが出揃い、販売競争は激しいが、現下のように非常事態宣言も発出されるようなご時世では、常に需要は増えるから、製造メーカーは電機製造業にまで広がり、小は手作りのネット販売から、大手商社まで取り込んで展開する事態になるとは仰天だ。
 手指消毒剤は日常では今までお目にもかからなかったモノだが、これも通常時の20倍にも達した。今は5倍ぐらいで推移している。我が家でも玄関口に置いてある。私は今歯医者にかかっているが、玄関口に非接触型の手を差し出すと雲霧するモノが置いてある。
 今ではどこの医者でも非接触型体温計で検温するが、これが市場に出たのは「手指消毒剤」に比べ供給が追いつくまでに時間を要した。非接触型体温計は、7月下旬になってようやく10倍を超えた。10月下旬と11月下旬には30倍を超える場面もあり、年末の時点でようやく16倍までい落ち着いた(週刊東洋経済プラス)とあるように、一番遅れて整備された。これは業務用という点が他の2つとは違う。
 このように新型コロナ時代の"3種の神器"の出現こそ、非日常化の証拠である。
 目を転じてこれ以外で高水準の需要が続いたものは同誌(週刊東洋経済プラス)によれば、麦芽飲料がある。麦芽飲料といえば鉄分やビタミン、カルシウムなどがバランスよく含まれている栄養機能食品で、日本で販売が開始されたのは1973年のこと。ネスレのミロが発売してから50年近くになるロングセラー商品だが、爆発的に売れ出したのは7月。ツイッターからブームに火がついた。
 ここで特筆すべきことは、SNSの影響が大きく、巣ごもり状態の下でネットを通して噂が急速に広まり、結果それが特定の製品(クリーナーのような雑貨)が大きく売り上げを伸ばしている。


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