2021.4.28 耳に残るソング
テレビを視ていてコマーシャルソングが耳に(正しくは脳に)残って、番組が終わってもしばらく頭の中で繰り返し鳴っていることがある。こんな経験はきっと誰にでもあることだろう。
私の場合は例を上げると「この街に この家に こころは 帰る 家に帰らば 積水ハウス」がある。CMは人の耳に残りやすいリズムや歌詞を持つものが多い。他にも野球のある日はプロ野球球団応援歌などが頭の中でリフレイン(詩や楽曲の各節の終わりなどに同じ言葉や旋律を繰り返す技法)する。「いざゆけ 無敵の若鷹軍団 いざゆけ 炎の若鷹軍団 我らの我らの ソフトバンクホークス」などはインパクトがある。ところが何故か私の応援するdenaベイスターズの歌は全然思い浮かばない。
なぜ脳内リピートするのかというと、一説によると、「これは自然現象であり、それを研究することは難しいと言われている。ゆえに、脳内で起きるこの現象の正確なメカニズムは未だに解明されていない。中には、知識を歌を通して伝えていくという人類古来からの行動の表れでは」という説もある。それでも一応学説らしきものがあるので紹介する「一部の科学者は、人間の脳はハードウェアのようになり、伝聞や歌によってもたらされる情報をエンコード(デジタルデータを一定の規則に従って、目的に応じた符号に変換すること)し、必要に応じて思い出すのだと」と分かりにくい説明をしている。
これはネット検索の結果分かったことだが「ダートマス大学の研究者達は、有名な歌の一部分だけを被験者に聞かせるテストを行った。すると、脳の聴覚皮質は音楽が止まった後も、曲は被験者の頭の中で続いたという結果がでた。ある曲を聞けば聞く程、頭にそれが残る、それは特に驚くこともない当たり前のことなのだろう。さらに、強迫性障害の人は、より頭に歌がこびりつきやすい傾向がある」いうことだ。
こうした脳内リフレイン(リピート)は耳鳴りのように不快なものでなく、むしろ思わず口ずさんでしまうような楽しいものが多い。最初に紹介した積水ハウスのコマーシャルソングなども10以上のバージョンと長い歴史がある。いわばヒット曲なのだ。
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