日常細事2021pre


kiji

2021.5.12 変化する事柄
 生活というものは総じて目に見えるほど変わるものではない。それでも長い目で見ると少しづつ変わるものだ。古今和歌集に『秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる』と詠まれている。少し表現としては違い今は、二十四節気のひとつ立夏(5月5日から5月20日)の時期だが、町を歩く人の姿が軽装になっている。これなどは、人の目に見える変化である。
 年齢なども急に変化を感じるものではないのだが、最近のワクチン接種のコラムにあるようにいつの間に80歳以上の高齢者になっている。
 そのコラムでは経過についても書くとしたので、その後2回目の接種予約が10日から始まっている。第1回目は僅かな人数だった。これからの予約を順調に行って予定の7月中に終わるかということが話題になっている。連日報道では「それは無理な日程だ」と評しているところが多い。実際に10日のインターネット予約は25分で完了。電話は終日繋がりにくいと悪評止まらず。こうして見ると私が幸運だった言うしかない。ワクチン接種はコロナ禍の現状を大きく変えることになる。何とか予定のスケジュールで消化して、オリンピック開催に貢献してほしいものだ。
 話を元に戻して身の回りを見ても、じっくり見ると変化は見て取れる。そこには世間では評判が悪い格安通販で買った安物商品が目立つ。特にメガネの類が多く、ヘッドルーペや老眼鏡などは10種にも及ぶ。使うのは一辺に使う訳ではないので、これも同じ通販で買った布製の収納ケースの中で何個も待機している。この収納ケースは大当たりで便利に使っている。いつの間にか満杯にはなっているが。
 これとは別に趣味で集め始めたレプリカの腕時計も10種類を優に超えて、今は蒐集が終わり時計ケースの中でそれぞれ出番を待っている。時計は小の月から大の月に変わる度に日付を調整してやらなければならない。余分な作業が増えることになったが、その時には全部のメンツと対面するので、これは結構楽しんでいる。普段一番身に着けるのは、日付のないことで返金処理されたセイコーのダイバーズウオッチで機械式なのだが、今まで止まったことがない。ひと月で1分の狂いも出ない優れモノである。
 機械式(オートマチック)時計は一般的に3日に1回腕にしないと止まってしまうとされているが、セイコーのモノはどれも止まったのを見たことがない。念のためおさらいすると機械式時計は秒針の動きがクオーツ製と違い流れるように動くもので、カチカチという時計特有の音がしないのが特徴である。
 将に時を刻むに代表される、こうした身近な変化を見ながら自分は静かに齢を重ねているのだと実感している。


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