日常細事2021pre


kiji

2021.5.22 汁談義
 「一汁一菜」(一品の汁物と一品のおかず。非常に粗末で質素な食事のこと)にあるような汁物で我が家で食卓に供されるモノについて今回は談じることにする。
 汁物は大別すると味噌汁、すまし汁、お吸い物、スープなどをあげることができる。菜(おかず)によって具が違う。これなどは各家庭で殆ど内容は異なることだろう。
 昔から私が好きな味噌汁は、本来豆腐と油揚げを刻んだ具が入っているのが好きなのだが、我が家ではしめじやなめこ等のキノコ類が入っている。昔はみそ汁を飯にぶっかけて食べることが多かったが、それが今はできない。正直キノコのあのヌメリ触感が嫌いなのだ。それにみそ汁の具自体が野菜というのも多く、栄養のバランスを考えての献立なのだろうが、益々ぶっかけご飯から遠のいていく始末だ。
 私は食膳に供されるものはすべて平らげるのをモットーとしているので、こうした細かい注文など付けようもない。これは前に書いた「男子厨房に入らず」の伝であるから仕方がない。
 天丼やカツ丼などの丼物に汁物は欠かせない。たまの土用の丑の日にはうな丼が出る。それにはお吸い物が付いてくる。白く透けて見える中にシジミやアサリが並んでいる。何故かこうした汁物が丼物には合う。丼を平らげた後にシジミの身を箸で挟んで採掘するのは結構集中するので面白い。
 春の節句には蛤(はまぐり)の吸い物が出される。我が家ではこれがお吸い物の王者として君臨する。
 次はすまし汁だが、これはお吸い物とは似て非なるモノでネットで調べてみた。
(出典http://www.st39.net/yokuwakaru-chigai/z0098.html)
 お吸い物は出汁をとった汁に味噌やしょうゆ、塩などで味付けしたもので、具材は野菜や魚介類を主に使用している。汁物の一種と思われがちだが、汁だけでなく具材も実と呼んでおかずの一つとして楽しむ料理であるため、スープ料理に類する。 傾向として酒の肴やそれに類するおかずとともに食すことが多い。
 すまし汁はお吸い物と同様に、出汁をとった後、醤油や塩で味をつけるが、澄んでいる汁が特徴であるため、汁が濁る味噌は使わない。一般に、具材には旬の食材が使われ、節句に食べる酢飯を使った料理や、めでたい席などでよく食され、ご飯ものに付く汁物である。
 つまり、両者の違いは「具がメインか汁がメインか」「おかずの類いか汁物の類いか」「汁が澄んでいるか否か」である。
 と「なるほどね」と頷ける、中々明快な説明を得ることができた。
 今回は外来のスープまで及ばなかったがいずれの機会に談じることにする。



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