2021.5.26 丼物談義
昼食などでカツ丼などの丼物を出前して済ます人は多いと思う。そこで今回は我々の身近なフードとして欠かせない丼物について談義する。
最近はコロナの関係で外出することがないので、我が家のメニューから丼物を選んで、どのようなものか紹介する。
最初に出たカツ丼だが、これは市販しているものと同様の作りで、揚げた豚カツを玉子とじにして飯の上に乗せ垂れをかけて、豚汁などと一緒に食膳に供せられる。私が一番好きな丼物である。
次に具が豚でなく鶏に変わった親子丼があげられる。一時期胃腸を壊している時によく食べた。玉子とじだけの親なしの玉子丼なども時たま供されるるが、これなどはむしろ生卵をブッカケご飯にした方が好きだ。
天丼なども世間では多くの愛好家がいるが、我が家では惣菜として供されることが多い。飯と皿に盛った天ぷら、私は海老やイカが好きなのだが、大概はかき揚げと野菜の天ぷらが中心である。天ぷらツユと大根の擦った小皿がついてくる。汁物はみそ汁である。
丼物の横綱は何と言いてもうな丼だろう。今は輸入品だろうが、見た目では分からないし、私の舌では見分けはつかない。うな丼はタレが生命線でこれは鰻を購入した時にセットで付いてくるようで、良い味加減である。それに山椒をひとふりかければ、お店のうな丼と遜色ない。ただ私が苦手なものが時たま残っている小骨で、これが喉に引っかかったりしたらひと騒動である。それが苦手で忌避する人もいることだろう。添え物は本来うなぎの肝吸いなのだが、それは専門店とは違いシジミの澄まし汁に取って代わられる。
他にもマグロの刺身を乗せた鉄火丼が世間では有名だが、私の食膳に供されることはない。それというのは私が刺身が苦手だったせいもある。最近は俗に青物と呼ばれる魚類(サバやイワシ)を除いて食べらるようになった。
他にもや中華丼(天津飯)や肉丼なども古くから親しまれる丼物でたまに昼飯代わりに供される。添え物としてはさっぱりしたけんちん汁『建長寺の典座(てんぞ・寺の司厨長のこと)が作っていたため、「建長汁」がなまって「けんちん汁」になったなど』が口に合う。
そもそも丼物は江戸時代に遡る。江戸の町人文化が開花するのに従って、短気で飾らない職人たちの食文化は広がりを見せるのに始まる。人々はぶっかけ蕎麦(のちのかけそば)を常食とし、その他のおかずも飯の上にぶっかけた。こうして、おかずをご飯の上にたっぷりとかけた丼物は、時間がかからず気取らない食事として好まれ、次第に階級を越えた代表的な和食として親しまれるようになった。
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