日常細事2021pre


kiji

2021.5.29 ライス物談義(1)
 今回は我が家でもよく口にするライス物、カレーライス・ハヤシライス・オムライス・チキンライス・カツライスなどを食卓に並べて、談じることにする。
 カレーライスだが、これにはライスカレーという呼び方があり、私は勝手にライスの上にカレーをかけたのがライスカレーで、一つの皿でライスとカレーを仕切ってあるのがカレーライスだと思い込んでいた。今回談じるに当たって正確を期すため調べてみた。 
  実はライスカレーとカレーライスには大きな違いがあるそうで、まずカレーが日本に伝わった時にはライスカレーと呼ばれていた。それがある時点からカレーライスに切り替わったらしい。
 専門家によると、二つの最も大きな違いはカレーとライスの出され方だという。
 ライスにあらかじめカレーがかかっているものをライスカレーと呼び、カレーが容器などに入れられてライスとは別々に出てくるものをカレーライスと呼ぶのだそうだ。
 だから、ライスカレーには気取らない大衆的なイメージが強く、カレーライスにはややハイカラで高級なイメージが強いという。どうにも俄かには信じられない話だ。
 カレーライスの主な具はそれぞれの家庭で異なるだろうが、メインはカレーの元(カレールー)に牛肉、豚肉、鶏肉のいずれか、野菜は玉ねぎ、人参、ジャガイモなどで煮込んで仕上げる。添え物には野菜サラダが合う。
 相当に胃袋の状態が弱っている時でも、カレーライスは食欲をそそる特異な味である。
 どうして食欲をそそるかと言うと「 スパイスの研究のデータの中に、食欲が減退している人にクミンの香りを嗅がせると、食欲が増したという報告があり、特に、日本人に多く見られる傾向だそうだ」とあり、納得がいった。
 カレーライスの始まりは、明治時代にイギリスから伝わり、横浜に駐留していた欧米の商人・役人・将官(などの外国人居留者)向けに、海外出身のシェフがカレーを出したことに始まるとされている。それが、日本の軍隊食(今でも横須賀に行くと軍艦カレー専門店が幾つかある)として採用されことが普及の転機となった。
 煮込みメインで手軽に作れ、栄養バランスも抜群のカレーは、軍隊で好まれたそうで、今でこそいろんなカレーがあるが、当時は軍隊をきっかけに、カレーが一様に日本中に広がった。こんな現象は、ほかの食べ物ではあまり見られないそうだ。
 今回はカレー談義で紙数が尽きてしまった。その他のライス物は次回以降に談ずることにする。



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