2021.10.14 諺集に見るわが人生(27)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「い」から始めて、回顧していくことにする。
「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」最近は躾がいいせいかこういう現象はあまり耳にしないが、私が子どもの頃は一匹の犬が遠吠えすると、それに呼応するように、あちこちから犬の鳴き声が起こった記憶がある。
どうやらこれは犬の本能のせいだということである。
この諺の意味は「一人がいい加減なことを言い出すと世間の人がそれを本当だと思い、言い広めてしまうことの喩え」で、その出典は「一犬形に吠ゆれば百犬声に吠ゆ。世の疾(やまい)これ固(もと)より久しいかな(世の中の騒ぎというものは、ずっとこのようなもので、まことに困ったものだ」とある。これを今選挙前の騒ぎとして捉えて見ると「10月4~5日の世論調査で、岸田内閣の支持率は59%だった。不支持率は25%。2002年以降、衆院選直前の調査で自民党と野党第1党の支持率の差は今回が最も大きい。自民党は支持政党がない無党派層を引き寄せ続けられるかを懸念する」とあるように内閣が変わっただけで政局は大きな潮目をみせる。現政権が大舞台から金をばら撒くことは「一犬影に吠ゆれば・・」に等しく、野党がやれ森友だ、桜を見る会だと「揚げ足取りばかり」しているのは「一猫ニャーと鳴けば他の猫和せず」といったようにポンチ絵をみているようだ。しっかりしろ野党といいたい。
この諺を政治と結びつけたのは間違いか。「眞子さまのご結婚」問題の方が相応しいかもしれない。
口直しの諺を「一刻千金」僅かな時間が千金にも値すること。時間の貴重なことのたとえ。大切な時間や楽しい時間が直ぐに過ぎ去ってしまうことを惜しんで言うことば。
また、時間を無駄に過ごすのを戒めることば。
HPの11日休刊は友人たちと1年半ぶりに再会したためだった。今はもう3日も経った。本当に楽しくて大切な時間は直ぐに過ぎてしまうものだ。
出典の詩は有名で「春宵一刻値千金、花に清香(せいこう)有り、月に陰あり」
次回に続く。
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