日常細事2021pre


kiji

2021.10.21 諺集に見るわが人生(29)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「い」から始めて、回顧していくことにする。(「」の前後の句読点は省略)
 「一知半解」一発変換できたが、私は知らなかった。その意は「ほんの少し知っているだけで、十分には理解していないこと。なまかじりの知識や理解しかないこと。一つの知識があるが、その半分しか理解していないということ」「半知半解」「半可通」なども同じ意味のたとえ。もっと平たく言うと「知ったかぶり」
 私なども押っ付け仕事が多いせいかそういう傾向がある。十分に理解するには記憶に大きく負うところがある。年と共に覚えにくく忘れやすくなるようになった。
 「一朝一夕(いっちょういっせき)」この諺などは誰でも知っているだろう。語呂がいいので覚えやすいのだろう。言葉の意味は「極めてわずかな時間。非常に短い時間のたとえ」下に打消しのことばを伴って「一朝一夕には・・・・できない」という形で使われることが多い。私の場合「コロナ禍で家に閉じこもっていたので、運動不足になり、足の筋肉がおちてしまったが、これを元に戻すのは一朝一夕でできることではない」と書いてみた。
 「一夫関に当たれば 万夫も開くなし」要害堅固な場所のたとえ。たった一人が関所を守れば、万人が攻めても打ち破ることはできない。このことばどこか思い出がある。小学唱歌「箱根八里」の中に潜んでいた。昔は小学生にこんな難しい歌を教えたもんだ(前にも紹介したが)、滝廉太郎作曲の名歌で、我々80歳世代は誰でも歌えるほどに覚えていることだろう。内容を説明しようとすると、それこそ「一知半解」であるに違いない。参考までに歌詞を紹介する「作詞:鳥居忱「箱根八里」
「箱根の山は 天下の険 函谷関(かんこくかん)も 物ならず  万丈の山 千仞の谷 
前に聳(そび)え  後(しりえ)に支(さそ)う  雲は山をめぐり 霧は谷をとざす  昼猶闇き 杉の並木 羊腸の小径は 苔滑か
一夫関に当るや 万夫も開くなし
天下に旅する 剛毅の武士(もののふ) 大刀腰に 足駄がけ  八里の岩ね 踏み鳴らす 斯くこそありしか 往時の武士」
 ところが馬子唄で「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川(山田耕筰編曲)」とくる。
 次回に続く。




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