2021.11.13 諺集に見るわが人生(35)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「い」から始めて、回顧していくことにする。(「」の前後の句読点は省略)
「言わぬが花」これもよく使われる諺で、言わずに黙っているほうが趣や値打ちがあるということ。余計なことは言わないほうが、差し障りがなくてよいという戒め。私も余計な言葉を発してとんでもないしっぺ返しを受けたことが沢山ある。類義に「言わぬは言うにまさる」「雄弁は銀沈黙は金」「多言は一黙に如かず」対義に「言わねば腹ふくる」
「意を強くする」支持してくれる人の存在で、自分の考えややり方に自信を持つ。また後ろ盾があって、心強く思う。「意を強うする」ともいう。今の岸田内閣を見れば一目瞭然。政治家は皆そうである。
「衣を解き食を推す」(史紀)人に手厚く恩恵を施すこと。また人を重用すること。自分の着物を脱いで人に着せ、自分の食べ物を人に与えて食べさせる意から。政治家に伝えたい諺。今は衣食足りた時代だから与えるのは金ということになる。政治家は現実には選挙違反になるので、そういう行為はできない。別の手段で国民に恩恵を与え、人材を発掘することができるかが試される。
「因果応報」コトバンクの解説によれば「他人にひどい仕打ちをすると、その相手から恨みを買います。恨みを買った結果、その相手からひどい仕打ちを受けます。世の中の原因と結果は、小さな車輪のようにぐるぐる回ります。これが因果応報です」犯罪の動機と事件を起こすことなどが、考えられる。
「引導を渡す」相手の命が尽きたことを告げる。また、相手に最終宣告をする。引導とはもとは仏教語で、死者を葬るとき、僧が死者の霊を悟りの道へ導くために、経文や法語を唱えること。これは今のお葬式の基本的手順で、多くの親類を僧が主導してあの世へと送り出していった。我々のような高齢に超がつく世代にはそう遠くなく引導を渡される運命にある。
「陰徳は末代の宝」人に知られずひそかによい行いをする者には、その子孫にまでよい報いがあるということ。であるなら、富める者は貧しき者に功徳を施せば、それは末代に及ぶということを忘れてはいけない。 次回に続く。
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