日常細事2021pre


kiji

2021.11.16 諺集に見るわが人生(36)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「う」から始めて、回顧していくことにする。(「」の前後の句読点は省略)
 「有為転変(ういてんぺん)は世の習い」この世で起きる様々の出来事は、すべて固定したものではなく、常に移り変わっていく。
「有為」とは、仏教語で、因縁によって生じた様々な現象のことをいう。
 ここでの「習い」は「学習する」の意ではなく、「世の中の常」という意味。
「有為転変の世の習い」また、単に「有為転変」とも。まさに今の非日常の世界を体験すると実感として伝わってくる諺だ。
 「飢えては食を択ばずて」飢えているときには、食べ物を選り好む余裕などないため、何でも食べるということ。(類義)飢えたる者は食を為し易し。すき腹にまずい物なし。戦中戦後数年間こういう経験をし、成長に著しい影響が出た。だから食に関しては今が天国である。
 「飢えに臨みて苗を植うる如し」事が起こってから、あわてて準備をするのでは手遅れで役に立たないことのたとえ。食べるものがなくなってから苗を植えたのでは、今の飢えには間に合わない。実際には経験を積まないと大体手遅れの対応となる。
 「上には上がある」世の中にはこれが最高に優れていると思っていても、さらにその上を優れたものがあることを意味している。 また、物事には限度がないことという意味でもある。うぬぼれや欲望を戒める言葉。若い頃は何かにつけ「上には上があるもんだ」と言う言葉を聞いた。長い人生を通じ自分を総括して「中の下」位だなと思う。
 次回に続く。



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