2021.12.22 諺集に見るわが人生(46)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「う」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「内で蛤、外では蜆(うちでまぐり、そとではしじみ)」これは「小心で、家ではいばっているが、外では小さくなってし まうたとえ。蛤のほうが蜆よりも大きく、格が上のことから」
(類義)内弁慶の外地蔵。内広がりの、外すばり。私は「内で蜆、外でも蜆」と丸で意気地ない。
「内に誠あれば外に形る(うちにまことあればそとにあらわる)」出典は『大學』
心の中に誠があれば、必ず外形に現れる。心の中は隠すことはできないということを、よい面から表した言葉。【小人間居して不善をなす】の説明の後に出ている。
小人閒居爲不善、無所不至。
小人 間居して不善をなす、至らざる所なし。
つまらぬ人間が一人でいると、どんな悪いことでもしてしまう。君子に会うと、あわてて不善を隠して、善を見せようとする。
しかし他人がその人を見る時は、腹の中まで見通してしまうもので、隠しても何の役にも立たない。
此謂誠於中形於外。
これを、中(うち)に誠(まこと)あれば外に形(あら)わる、という。これを、心の中に誠があれば、かならず外形に現れる、というのである。
故君子必慎其獨也。
ゆえに君子は必ずその独を慎しむなり。
そこで君子は、一人でいる時にも身を慎んで修養するのである。
『大学』(だいがく)は、儒教の経書の一つ。南宋以降、『中庸』『論語』『孟子』と合わせて四書と 呼ばれている。
私はこういう教えを読むとつい本文を読みたくなる。早速kindle版の「大学・中庸」を購入した。いつもの積読で済まされないことを念じている。
早速その本の「はしがき」を読むと次のようの書かれている「朱子学の伝播とともに『 大学』と『 中庸』は その一環として 特別に重視された。『大学』は「初学入徳の門」として「四書」 の中でも まず第一に学ぶべきものとある。金谷 治. 大学・中庸 (岩波文庫) (p.3). 株式会社 岩波書店. Kindle 版」と書かれている。次回に続く。
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