2021.7.12 諺集に見るわが人生(3)
今回からは振出しに戻って諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」から選んで、自分の人生に準(なぞら)えて、回顧していくことにする。
人と人が惹き合って不思議な縁で結ばれる。そして新し家族ができる。これが人の巣作りである。これを諺で言うと「合縁奇縁」といって特に人と人と特に男女の間柄についていう。「合愛奇縁」とか「愛縁奇縁」「合縁機縁」などとも言う。
結婚式には普通仲人が立つがこれを「時の氏神」などと言い、その元は「挨拶は時の氏神」で、争いごとの時仲裁してくれる人がいたら、その仲裁に従うという意味。「時の氏神」も同じ。
「愛は小出しにせよ」この諺の意味は、激しい愛は長続きしない。少しずつ長く持続するのがよいということ。私などは激しい愛もなければ小出しの愛を少々と言ったところか。
ここのところr高齢者の知り合いが相次いでこの世を去り、身に染みて「会うは別れの始め」ということを感じている。法華経の四字熟語に「愛別離苦」がある。この世の定めで仏教でいう八苦の一つ。「八苦」とは生・老・病・死の四苦に、愛別離苦(愛する人と生き別れる苦)・怨憎会苦(おんぞうえく)(うらみ憎む人と会う苦)・求不得苦(ぐふとくく)(求めるものが得られない苦)・五陰盛苦(ごおんじょうく)(心身のはたらきが盛んである苦)を加えた、八つの苦しみ。合わせて四苦八苦などという類語もある。
青春時代には異性に惚れた経験は誰にでもあることだろう。これを纏めて「相惚れ自惚れ片惚れ岡惚れ」などいう。相惚れは相思相愛。自惚れ(うぬぼれ)は独りよがり。片惚れとはあ片思いのこと。岡惚れは密かに憧れること。大概の場合は「相惚れ」を外した惚れ方に終わってしまう運命にある。
家系に関する諺に「上がって三代、下がって三代」がある。これは血筋のつながりや親類などで縁が深いのは前にも後にも三代までということ。それ以上になると他人と変わらない。一度家系調べで祖父の代までの消息は掴めたが、それ以上は知ることはできなかった。
まだまだ先があるが今回はこの辺にして次回に譲ることにする。
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