日常細事2021pre


kiji

2021.8.16 諺集に見るわが人生(11) 
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「過」から始めて、回顧していくことにする。
 「過ちを改めざる。これを過ちと謂う」過ちがあったのに、それを改めようとしないのは、これこそ本当の過ちというべきものだ。過ちと気づいたら即座に改めよという教え。君子たるものの心得を述べた孔子の言葉。私は君子ではないので、よく過ちを繰り返す。その最たるものが「安物買いの銭失い」で、結局より質の良いものを高い値段で買うことになる。何か損した気がする。色々過失を犯すが、そういうことは比較的覚えているもので、思い出すたびに苦い味がする。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というように、いったん過失を犯すと、それは消すことはできない。そう悲観することもない。「過つは人の性(さが)、許すは神の心」人は過ちを犯すものであり、それを許すのは神である。神様が助けてくれる。日本には八百万神がいるので、探せば状況にあった神はいるはずだ。
 次の諺は「嵐の後には凪がくる」今は状況が悪くても、あせらず待っていれば、いつかは幸運が訪れてくれるということ。
 この「類義」に「待てば海路の日和あり」「石の上にも3年」「果報は寝て待て」「雨の後は上天気」がある。まさに今はコロナ禍、デルタ株がまん延し、強い「嵐」にさらされており、凪の気配は見えない。収束までは遠く「天気」になる予測が立っていない。そんな中で東京オリンピックは終わった。無観客という異常な光景は痛々しかった。直ぐにパラリンピックが始まるが、これも今の環境下では寂しい大会になるだろう。テレビの向こう側でいくら応援しても、選手たちにその思いが伝わるとは思えないのが残念だ。
 ワクチン接種は進んでいるが、年内には全国民に接種されても、変異を繰り返しより強力になる変異株にどれだけ効果を発揮するかは未知数である。全国民がかつて経験したことないこの疾病が地球上から消え去るのはいつになるのだろう。今は祈るしかない。子どもの頃下駄を飛ばして「あ~した天気になぁ~れ!」と遊んだことを今の子供たちに伝えたい。次回に続く。





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