日常細事2021pre


kiji

2021.9.16 諺集に見るわが人生(20)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「い」から始めて、回顧していくことにする。
 「一か八か」結果が思いどおりになるかどうか見通せない状況だが、せっぱつまって、運を天にまかせ思いきってやってみること。のるかそるか。また、二つのうちのどちらであるか。カルタ賭博から出た語という。[補説]ばくちの用語で、「一か罰か」でさいころの目に一が出るかしくじるかの意とか、「丁か半か」の「丁」「半」の字の上部を取ったものとかいう。「当たって砕けろ」とかいったちょっと捨て鉢な気持ちで行動をとることは若い時はあったものだ。青春とは冒険ができる一番楽しい時である。でも大体は失敗に終わるものでもある。
 「一芸は道に通ずる」一芸を極めた人は、他のどんな分野においても人に抜きん出ることができるということ。同じような諺に「多芸多才」がある。これ は様々なものごとに才能を発揮する人のことを言う。「博識多才」 は、さまざまなものごとに対して知識がある人のことを言う。実に羨ましい存在である。確かに中学校などでは一人ぐらい文武両道(勉強ができてスポーツでも優れた才能を発揮する)に優れた者がいたという記憶がある。私には無縁の諺。
 「一期一会(いちごいちえ)」有名な諺だが、少し詳しく見ると、どういう意味かというと「一生に一度だけの機会。一生に一度限りであること。言葉の原典は「安土桃山時代の茶人千利休の弟子山上宗二(やまのうえのそうじ)の言葉「一期に一度の会」による。その日の茶会での出会いは一生にただ一度だけのものと心得て、誠実な心で人と交わるべきだということ。人生は一期一会に成り立つというまとめ方は、日本語の奥の深さを感じさせる。
今回の〆は「一事が万事」一つのことを見れば他のすべてのことが推察できるという意。一般に、あまりよくない一面を見て、他の面でも同様に悪いだろうと推察する場合に用いるとある。他人が自分を見る目は厳しいものだ。だから何事も人に後ろ指をさされないように、気配りを含む五配り(目配り、気配り、心配り、手配り、身配り)することが大切だ。次回に続く。




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