2021.9.6 諺集に見るわが人生(17)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「い」から始めて、回顧していくことにする。
「石部金吉鉄兜(いしべきんきちかなかぶと」まるで私のことを言っているような諺。ただし鉄兜(てつかぶとではない)何が鉄兜なんでしょうかね。その意味はというと、堅すぎるくらいで、まじめ一方の人のこと。堅い物の代表である石と金とを組み合わせた名前の人が、更に鉄製の兜をかぶっているほどの堅物という意から。「石部金吉」だけでも用いられる。
補説に、まじめすぎて極端に融通の利かない人や、男女の情愛を理解できない人に対する人に対する皮肉として用いられることが多いとある。私は性格が臆病で意思表示するのに難点がある面での堅物である。
次は医者に関する諺を2,3紹介しよう。
「医者寒からず儒者寒し」医者は貧乏しないが、学者は貧乏するということ。はじめてみる諺だが言い得て妙だ。医者だけでなく歯医者も薬局も結構潤っている。そこいくと学者は今の世でも、博士号を持っていても仕事が無く貧乏暮らしをしているのが実情のようだ。子供の教育に金をかけるなら、文系(法学部除く)より理系の方が投資効果が高いのは今の世も昔も変わらない。
「医者知者福者」友として有益な人。またこの世で大切にすべき人。(補説)『徒然草』にはよき友三つあり。一つには物くるる(品物をくれる)友。二つには医者(くすし)。三つには知恵ある友とある。私にはかなり悪友がいたが、皆大切な友人だった。
「医者の不養生」立派なことを言いながら実行が伴わないことのたとえ。医者は患者には養生をすすめながら、自分は不養生なことから。類義に「紺屋の白袴」「髪結いの髪結わず」などがある。私は足腰が悪いので、毎日散歩に出て筋力を強めると人には言うが、実際は中々実行に移せない。他にも腹の中では思っていることで実行に移せないものがかなりある。例えば「終活」など。
次回に続く。
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