2022.1.10 諺集に見るわが人生(48)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「う」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「鰻の寝床(うなぎのねどこ)」細長い体を持つうなぎのように長く、間口が狭く長い奥行きを持つ間取りの家のことを指すことから来ている。京都や大阪の町家に多く見られる間取りで、奥行きがあるために空間を広く感じられたり、生活動線に合わせて部屋を配置することで利便性の高い住まいとなっている。二階建て以上の建物がほとんどなかった時代だからこそ採用された方法だ。
今の都会ではマッチ箱を立てたような3階建てが主流で、底面積が狭いため上に伸ばすしかなく、庭などは当然ないに等しい。その分は駐車場になっている。京都の町家には「通り庭」と呼ばれるスペースがある。細長い土地を縦に分割し、その半分を庭のようにして設計されていた。外と直接つながっているため土足で入ることができ、台所スペースや荷物の出し入れが主な用途だという。
普通の戸建ち住宅でも空間にゆとりを与える庭が復活することはないのだろうか。屋上庭園などカッコいいと思うのだが、そんなゆとりなどないか。
「鰻に梅干し」昔から、一緒に食べてはいけないと言われる「食べ合わせ」。辞書には「一緒に食べると害になるもの」とある。
「うなぎと梅干は食べ合わせが悪い」と言われてきた。実際に、この食べ合わせを避けている人も、多いようだ。
実はこれは迷信だそうで、梅干は胃酸を分泌させ、食欲を増進させる。そのため、高価なうなぎをたくさん食べることになる。
贅沢(ぜいたく)を戒めるために、生まれた言い伝えではないかというのが本当なところのようだ。
この他に食べ合わせのタブーは次のようなものがある「天ぷらとスイカ」「うなぎとスイカ」「蟹と柿」「トコロテンと生卵」「田螺と蕎麦」「トマトvsきゅうり」「大根vs人参」などがある。大体が消化が悪い組み合わせである。
私はこのような組み合わせを食べたことはない。我が家の栄養士はその辺はよく心得ているようだ。
人にも相性というものがある。私は粗野で酒癖が悪い者は嫌いである。できるだけ近づかないようにしている。腫物には触るな。 次回に続く。
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