2022.1.7七草がゆと鏡開き
新しい年を迎えても私は引き籠っている。外に出たのは郵便ポストに遅れた年賀状を投函に出かけた1回だけだ。
うちに居るので楽しみは食うだけ。流石におせち料理にも飽きた頃に、七草がゆのおかゆを食べると気分が一新する。七草と言っても伝統的な野菜ではなく、手直に手に入る野菜を使った粥である。
正しくは子どもの頃から歌にして覚えた。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロが春の七草。これを刻む時に歌うのが『七草なずな 唐土の鳥と 日本の鳥が 渡らぬさきに ストトン トントン』でこれは関東地方(東京)で歌われるもので、地方によって一部歌詞が違う。
七草を漢字で示すと以下のようになる。
芹(せり) 水辺の山菜で香りがよく、食欲が増進。
薺(なずな) 別称はペンペン草。
御形(ごぎょう) 別称は母子草で、草餅の元祖
繁縷(はこべら:はこべ) 目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にもなった。
仏の座(ほとけのざ) 別称はコオニタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。
菘(すずな)カブのこと。
蘿蔔(すずしろ)ダイコン。となる。
次に鏡開きであるが、我が家では餅を割りそれを汁粉(田舎じるこ:関西地方ではぜんざい)にして食べる。私はこのお汁粉が一番の好物で昔は何杯もおかわりして周囲を驚かせたものだ。流石に今は一杯だが、何回かに分けて数杯食べることになる。似たような甘味に羊羹や最中があるが、これにも目がない。
このようにして我が家の歳神様をお送りすることになるのだが、果たして今年は我が家にとってどんな年になるのやら。私個人としても年(年齢)が歳だから毎日を悔いないように送りたい。「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」毎日が良い日となるよう努めるべきだと述べているとする解釈や、さらに進んで、そもそも日々について良し悪しを考え一喜一憂することが誤りであり常に今この時が大切なのだ」という解釈もある。
どちらにせよ、生きてる限り毎日はやって来る。だから今は「天の命ずるまま」に生きていくつもりだ。 次回は諺集に戻る。
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