日常細事2021pre


kiji

2022.2.23 諺集に見るわが人生(61)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「お」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「老いた木は曲がらぬ」老木は弾力がなくなって、曲げようとしても曲がらないことから、老人の頑固さをたとえていう。.また、若いうちに欠点を直さないと、年をとりてからでは直らないことにもいう。人に新しいことを教えたり、その人の習慣や性格を変えることはとても難しい。
 (類義)「矯めるなら若木のうち」「鉄は熱いうちに打て」私のような老木になるとリセットはできずシャットダウンのみになるということらしい。
 「老いたるを父とせよ」年長者を敬う精神を伝えることわざとして古くから使われている。
 (補説)出典の「年長ずること以って倍なれば則ち(すなわち)これに父事(ふじ)し、十年以って長ずれば則ちこれに肩随(けんずい)す(年齢が自分より倍の上の者に対しては父として仕え、十歳年上の者には兄として仕え、五歳年上の者には肩を並べていても一歩退いて従う)によることば。実際は下克上のような社会でモラルハザードが起きている。
 これに対応する「老いては子に従え」年をとったら出しゃばったり我を張ったりず、何事も子に任せて、これに従っていくほうがいいということ。「老いた木は曲がらぬ」だから双方に軋轢が生ずることも多い。難しいことだが年寄りは隠居らしく大人しくしていることがいいと思う。
 「老いてはますます壮(さか)んなるべし」年老いても元気が衰えず、ますます盛んな意気がなければならないということ。《「後漢書」馬援伝から》「丈夫志為るや、窮しては当に(まさに)益々堅なるべく(一人前の男子が志を立てたなら、困難な目にあっても志をますます堅固にしなければならないし)老いては当に益々壮んなるべし」とある。
 こうして見ると、年寄りを評して全く対立する諺があり、どうしたらいいのか分らないのも面白い話だ。 次回に続く。





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