日常細事2021pre


kiji

2022.3.6 諺集に見るわが人生(64)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「お」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「負えば抱かれよう」一つの事をしてやると、図に乗って更に その上の事を要求すること。
 子どもにせが まれて仕方なく背負ってやると、甘えて次 は抱いてくれということから。「負ぶえば抱 かりよう」ともいう。
 幼い子どもが次々と甘えてくる姿は、ほほえましく、つい甘やかすことが多いが、いい大人が人の厚意に甘えていつまでも頼るのは見苦しい。私なども随分とお袋に甘えて育った。どれだけ親孝行できたのかと反省している。「親は木綿着る子は錦着る」などは親心を表す諺だ。
 「大嘘は吐くとも小嘘は吐くな」大きかろうと小さかろうと、うそをつくのが良くないことは当然だが、大うそは最初からうそと分かるために実害が少ないのに対し、小さなうそは真偽のほどが見分けにくいことが多く、うまく乗せられてしまう、という意味。
 昔読んだほら「ふき男爵の冒険」ご存じほらふき男爵が語る奇想天外な冒険談。狩やいくさの話はもちろん、水陸の旅に、月旅行から地底旅行まで、男爵が吹きまくるご自慢の手柄話に、ここまでの法螺話は、つい笑ってしまうほど心を和ませてくれる。
 「狼に衣」まるで狼が僧衣をまとったように、凶悪な人間が、慈悲深い善人のようにみせかけることのたとえ。「狼が衣を着たよう」ともいう。また、狼が衣を着たようなだらしのないかっこうについてもいう。
 (類義)鬼に衣。これはもともと鬼は裸でいるものだから衣類は身につけない。そこから、不必要・不釣り合いなことのたとえ。また、恐ろしい鬼が僧衣をまとうことから、巧みな見せかけで人を欺くことのたとえ。こちらの方が分かりやすい。狼は絶滅危惧種だから。今ネット上では言葉巧みに人を誘い騙して大金を奪う輩が横行しているのでご用心。
 次回に続く。





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