2022.4.11 諺集に見るわが人生(74)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「お」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「驚き、桃の木、山椒の木」は大きな驚きを表す時に使われる慣用句。この言い回しが多くの人に広まるきっかけとなったのは、人気映画『男はつらいよ』シリーズとされている。主人公の"寅さん"こと車寅次郎が、作品中のセリフの中でこの表現を使ったことから、「驚き、桃の木、山椒の木」が世間に広まっていった。しかし現在では見聞きする機会が少なくなってしまい、死語となっている。こうした言葉遊びから生まれた慣用句は多く存在する。
「あたり前田のクラッカー」・「会いに北野の天満宮」・「ごめん、そうめん、ひやそうめん」・「その手は桑名の焼き蛤」・「冗談は顔だけにしてくれ」などを上げることができる。
私も麻雀を打っている間にこういった地口の類を言って楽しんでいる。例えば「雉子も啼かずば討たれまいに」とか。
「同じ穴の狢(むじな)」一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者についていう。同じ穴の狸 (たぬき) (狐 (きつね) )。一つ穴のむじな。「狢(むじな)」とは「アナグマ」のことを指す。
これら動物は時代や地域によってはタヌ牛やハクビシン、またはそれらの総称を指すこともあるが、多くは「アナグマ」を指す。そしてこの「アナグマ」だが、非常に鋭い爪を持っており、穴を掘るのが得意な動物として知られている。この事から、田畑を荒らす厄介な動物として昔から農家の人に忌み嫌われていた。また、似たような動物でタヌキやキツネがいるが、彼らは穴を掘るのが得意ではない。そのため、アナグマなどが掘った穴を見つけ、乗っ取ったり同居したりする習性がある。
中学時代にいじめを繰り返し恐喝などをする集団(1年から3年まで)があり、私もその標的から免れることはなかった。屈辱的で嫌な思い出だ。まさに彼らは学年は違うが同じ穴の狢そのものだった。
戦後10年ほど経った 当時は、そうした非行を学校も、見て見ぬふりという荒んだ時代でもあった。 次回に続く。
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