日常細事2021pre


kiji


2022.4.17 諺集に見るわが人生(76)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「お」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「鬼の霍乱(かくらん)」ふだんきわめて健康な人が珍しく病気になることのたとえ。「霍乱」とは中国の医学の病名の一つであり嘔吐や下痢、腹痛などに襲われる病気の総省のこと.。鬼とは基本的に強いだったり、頑丈なイメージのある生き物とされており、そのような意味からも健康的な肉体を持つ人が珍しく病にかかるという事で「鬼の霍乱」となる。
 「えーっ、珍しい!あの人が風邪をひくなんて・・」というような場合に「鬼の霍乱」と使ったりする。
 「鬼の目にも涙」鬼の目にも涙とは、冷酷で無慈悲な人間でも、ときには同情や憐れみを感じて涙を流すというたとえ。悪代官が年貢の取り立てに情をかけたり、高利貸しが憐れみの心で証文を破ったりしたときに使われた言葉から。
現在では、鬼のように怖く厳しい人でも感動して涙を流すという場合に使われることが多い。通常は男に限定される。女の涙は武器。
 「己の欲せざる所は人に施す勿れ」他人からしてもらいたくないことは、自分も他人にしない。自分がいやなことは、他人もいやなのだからしないことである。〈論語・顔淵(がんえん)から〉孔子の弟子の)仲弓(ちゅうきゅう)が、仁とはどういうことかと質問した。孔子は次のように答えられた「家の外で他人に逢(あ)うときは、その人を自分にとって何よりも大事なお客のように扱わなければならない。人民を公役に使うときには、祭りを執り行うときのように慎み深くしなければならない。自分が他人からしてもらいたくないことは、他人にもしてはならない。そうすれば国の中枢にいても人に恨まれることはなく、家庭にあっても人に恨まれることはない」が由来。
 当たり前のマナーのように見えるが、なかなか守られないものだ。それが原因で不仲になる場合だってある。 次回に続く。




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