2022.4.23 諺集に見るわが人生(78)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「あ行」の「お」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「思い立ったが吉日(きちじつ)」何かしようと思ったら、すぐに始めるのがよい。いざ何かを始めたいと思っても、「失敗するかも」「今がタイミングじゃないかも」と躊躇することがあるもの。
しかし、始める前にあまりあれこれ悩まずに「今が好機」と考えて行動すべきだと伝えていることわざ。由来は暦の上で縁起のよい日とされている「吉日」を用いて、「思い立ったが吉日」という言葉になった。私などは思い立っても何も行動しないことが多い。面倒くさがり屋なので結構好機を逸しているに違いない。
「面倒くさがり屋」とは「対人関係」をめんどくさいと感じる人。「仕事のしがらみ」をめんどくさいと感じる人。「効率が悪い事」をめんどくさいと感じる人。現状に不満を抱えてるけど「新しい事」に挑戦することがめんどうくさい人。などのタイプの人のこと(lovely-media.jp)。どうやらすべてに思い当たる。
「思うこと言わねば腹ふくる」心に思う事があっても差し障りがあるからと遠慮してなにも言わずにがまんしていると、食べ過ぎで腹がふくれているように、不快な気が腹の内にたまってすっきりしないということ。
由来は明確ではないが、徒然草第十九段「折節の移り変るこそ、ものごとにあはれなれ」に「おぼしき事言はぬは腹ふくるゝわざなれば」から来ているようだ(大鏡という説もあり)。
こういうことは誰でも経験した覚えがあるはずだろう。
平安時代の書にも書かれているくらいだから、こうなるとこれ(思うことを言わぬ)は日本人の特性なのかも知れない。
対義「物言えば唇寒し秋の風」人の欠点を批判したり自分の長所を自慢したりした後は、必ず言わなきゃよかったという思いにとらわれるものである。また、そうしたことによって余計な災難を自ら招くこともある。
口を開くと秋の冷たい風が唇に触れて、寒々とした気分になることから。
松尾芭蕉の「座右の銘」にある句で、この句の前には「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」とある。しゃべり過ぎてにっちもさっちもいかず、赤っ恥をかいたことのなんと多かったことか。 次回に続く。
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