2022.5.17 諺集に見るわが人生(85)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「隗より始めよ(かいよりはじめよ)」中国の戦国時代、郭隗(かくかい)が燕の昭王に賢者を用いる法を聞かれた時に、「今王誠欲ㇾ致ㇾ士、先従ㇾ隗始、隗且見ㇾ事、況賢ニ於隗一者乎」と答えたという、「戦国策‐燕策」にみえる故事から) 「賢者を招きたいならば、まず自分のようなつまらない者をも優遇せよ、そうすればより優れた人材が次々と集まってくるであろう」という意。転じて、遠大な計画も、まず手近なところから着手せよの意にいう。また、物事はまず言い出した者から、やり始めるべきだとの意でも用いられる。
有名なことわざだが、大体「かい」という漢字は書き方を忘れている。人名から来ているから、最近人の名前をよく忘れるから当たり前のことなのだろうが、隗という人物の王に対する売り込みが上手いのには驚いた。私などには到底真似のできないわざで、どうも言い出しっぺになるのも苦手である。
「蛙の面に水(小便)」蛙は水をかけられても少しも嫌がらないことから。
どんな目にあわされてもいっこうに気にせず、平気でいることのたとえ。図々しい、ふてぶてしい人に対して、皮肉をこめて言うことが多い。
『上方(京都)いろはかるた』の一つ。明治期までは「水」だが、その後さらに卑俗な「小便」の形が多用されることになった。私の周囲にはこういう人は見かけないが、広く世の中を見渡せば、結構こういう人はいるものだ。
「顔を合わせる」人と会うこと。向き合うこと。芝居などで共演すること。また、試合などで対戦すること。
私は加齢による足腰の衰えで、外出の機会は限定される現状でも、年に数回仲間と「顔を合わせる」機会は貴重で、生きていくためのエネルギー源になっている。会うたびにここまで生き長らえたとほっとするのだ。 次回に続く。
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