2022.5.30 諺集に見るわが人生(89)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「隠すより現る」隠し事は,隠そうとすればするほど,かえって人に知られてしまうものである。[由来] は少々長いが「首楞厳経(しゅりょうごんきょう)―六」の一節から「生き物を殺すことをやめないまま、精神の修行をするということは、大声で叫んでいるのに自分の耳だけをふさぎ、他人に聞かれたくないと思っているようなものだ。こういうことを『隠さんと欲して弥々(いよいよ)露(あら)わる(隠そうとすればするほど人に知られる)』というのだ」とある。
隠し事は誰でもするが、大抵露見してしまう。倍返しのペナルティーが待っている。
「学問に王道なし」学問に王道なしとは、学問を修めるのに、安易な方法はないということ。
「王道」とは、王様専用の特別な近道という意味で、安易な方法や近道のこと。
ギリシャの数学者ユークリッドが、エジプト王トレミーに「もっと簡単に幾何学を学ぶ方法はないのか」と聞かれ、「幾何学に王道なし」と答えたという故事に基づく。義務教育9年、高校3年、大学4年(短大2年)、大学院修士課程2年、博士課程3年かかる最短で博士になるには21年小学校入学式時が7歳だとすると28歳になってやっと独り立ちする。研究を続けるとなると、講師、准教授、いつになるか分からない教授の椅子。統計によると50歳から59歳が54%と一番多い層である。それから大体長くて20年で定年を迎える。実に気の遠くなるような長い学問の道のりである。
「かけ馬に鞭」駆け馬に鞭とは、勢いがついている者、強い者に力を加えて、さらに勢いを激しくすることのたとえ。走っている馬に、さらに鞭を打ち速く走らせることから。【類義】鬼に金棒/飛脚に三里の灸/火に油を注ぐ/弁慶に薙刀/吠える犬にけしかける/帆掛け船に櫓を押す。
これを書いている時点に丁度日本ダービーの出走時間が迫っている。最終コーナーから各馬一斉に鞭が入り18頭一丸となってゴールを目指す姿が目に見えるようだ。 次回に続く。
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