2022.6.16 諺集に見るわが人生(94)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「稼ぐに追いつく貧乏なし」一生懸命に働けば、貧乏で困るようなことはない 、という意味を表すことわざ。 遊ぶ暇がないほどまじめに働いていれば、それだけのお金が入ってくるので、貧乏になることはない、ということ。 また、貧乏だ、お金が足りない、などといって悩んでいる暇があるなら働くべきだ、という意味でもある。 従って、働かなければ貧乏になり苦労をするから、人は働かなければいけない、という戒めの言葉でもある。広く知られていることわざで、日本人は勤勉だから、現在でも違和感なく生きている。
「風に順(したが)いて呼ぶ」風上から風下に向かって呼ぶと声がよく通るところから、勢いに乗じて事を成せば、早くかつ容易に成功するたとえ。出典は「荀子」勧学から「風に順いて呼べば、声疾(はや)きを加うるに非ざる(あらざる)なり、而(しか)るに聞く者彰(あきら)かなり」事を成すには波に乗ることが大切だということだろう。
「風にそよぐ葦」権力者の言うままになること、 定見 のない者のたとえ。 [由来] 「 新約聖書 ―マタイ伝・一一」のイエスのことばから。口語訳では、自分は「風に揺らぐ葦(権力に従う人)」でも「柔らかい着物をまとった人々(権力者)」でも「預言者」でもなく、「預言者以上の者」だとある。引用は聖書からであるが、日本では史紀など中国から伝来した文化によるものが多い。欧米では圧倒的に聖書から引用されるものが多い。
「風邪は万病のもと」風邪はあらゆる病気の元になるから、あなどってはいけないという戒め。風邪は誰もがひくものだと軽視されがちだが、こじれると様々な合併症を引き起こすことから。「風邪は百病の元」とも。一般的に風邪とは、ウイルスによる「上気道感染症」で、「鼻や喉が炎症を起こすことによってなんらかの症状が出ている状態」のことを指す。ウイルスといえば新型コロナウィルスも風邪の一種の変態したものだろうか。風邪もコロナも私のような高齢者にとっては命取りになる。ご用心、ご用心。
次回に続く。
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