2022.6.9 諺集に見るわが人生(92)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「鹿島立ち」旅行に出発すること。旅立ち門出(かどで)。奈良時代、東国から筑紫(つくし)、壱岐(いき)、対馬(つしま)などの要路の守備に赴いた防人(さきもり)が、任地へ出発する前に鹿島神宮の前立ちの神たる阿須波神(あすはのかみ)に道中の無事を祈願したことに始まる。鹿島と香取のニ祭神が鹿島を立ち、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定したことから出たことばという説がある。歴史的には小説に使われる程度のことわざ。
「家胥(かしょ)の国に遊ぶ」いい気持ちで昼寝をすること。中国の黄帝が夢の中で「華胥の国」という理想の国で遊んだという故事からの引用。華胥(かしょ)は中国に伝わる伝説上の国。華胥国、華胥氏とも書かれる。
西北の果ての地にあるとされ、すべてが自然のままで為政者は無く、人々に欲望も無く、とても長寿であるという。そんな天国で遊ぶような夢を見る昼寝など経験はないが、昼寝は導眠剤を飲んで眠る就寝より気持ちよいことは確かだ。このことわざ使っても意味は通じないだろう。ネットで検索すれば出てくるだろうが。
「臥薪嘗胆」復讐を成功するために苦労に耐えるという意味を持つ、 中国 の故事成語である。 紀元前5世紀の 呉 と 越 の国家間の戦争に由来する。 史紀・十八史略・蘇軾(そ しょく)1037年 - 1101年 )の詩『擬孫権答曹操書』中の句「僕受遺以来、 臥薪嘗胆 』(11世紀後半に成立)に求められる。 明治時代 の 日本 において、 三国干渉 が発生した時に、 ロシア帝国 に復讐するために耐えようという機運を表す スローガン として広く使われた。いまだにロシアとは北方四島の帰属や漁業協定でもめている。対ロシアに関しては臥薪嘗胆の状態にあるのは口惜しい話だ。 次回に続く。
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