2022.10.12 諺集に見るわが人生(128)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「き」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「雉も鳴かずば撃たれまい」無用の発言をしなければ、禍を招かずにすむことのたとえ。雉は鳴かなければ居所を知られず、撃たれることもなかったのにという意味から、余計なことを口走ったことで、自ら災いを招くことをいう。由来は昔話「石川県民話」の"あずきまんま"
[類語]触らぬ神に祟たたりなし・触り三百・寝た子を起こす
「使用法例」上司の前での失言や、発言したことで周囲から責められるようなときに使用される。あいつ馬鹿なことを言ったもんだ「雉も鳴かずば撃たれまい」に。
「起承転結」文章や話などで全体を秩序正しくまとめる構成の意として用いられる。さらに広く物事の順序、展開のしかた、構想にも用いられる。
私のように物を書く者にとっての「指示書」のようなものである
[補説]wikipediaによれば、構成を次のように説明している。もとは漢詩。四句からなる絶句における構成法の一つ。八句からなる律詩においても二句ずつまとめて絶句に準じる。第一句(起句)でうたい起こし、第二句(承句)でこれを受けて発展させ、第三句(転句)で場面や視点を転じ、第四句(結句)でこれらを受けつつ全体をしめくくる。
現代では次のような異論が主流となっている。
日本語学が専門で高崎経済大学助教授 (当時。後に教授) の高松正毅は、起承転結について、「こと説得を目的とする文章を作成するにあたっては極めて不適切で、ほとんど使いものにならない」と主張しており、「『起承転結』では、文章は書けない」と述べている。「起」「承」「転」「結」のそれぞれの機能の定義が明確でなく、各部分に含まれるべき文が曖昧であることを、高松は問題視する。起承転結が真に問題であるのは、それが「役に立たない」からではなく、思考に大きな影響を与えるためであるとする。すなわち、文章の論旨とは無関係のように見えることを「転」で突然言い出したり、論旨を「結」に書くために、可能な限り後のほうに記述しようとしたり、文章の構成として絶対に認められない思考様式を定着させると、高松は主張している。
要は気ままに形式にこだわらない書き進めればいいとということなのか。 次回に続く。
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