2022.10.16 諺集に見るわが人生(129)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「き」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「机上の空論」頭で考えただけで、理屈は通っているが実際にはまったく役に立たない議論や計画のこと。
(注記)「机上」は、机の上。「空論」は、根拠のない理論や理屈。机の上で理屈をこねまわす意から。
(使い方)相手をたしなめたいときや思いとどまらせたいときに使われる。少しきつめの表現なので、目上の人に使うことはあまりないかもしれない。「そんなものは机上の空論にすぎない。現実ではそううまくいくとは限らないよ」(hugkum.sho.jp引用)
「疑心暗鬼」人の疑いの心が暗闇の中に鬼を見させるという表現で、「いったん疑い始めると怪しくないものまでも怪しいと思え、何でもないことまで疑わしく、恐ろしいと感じる」という意味。
(由来)斧(おの)をなくした男が、誰かに斧(を取られたと思い込み、どうも隣の子供が怪しいと疑い始める。それから、その子供を観察していると、顔色や言動など、こいつが盗んだと思えるようなものばかり。ところが、後日その斧は谷底で見つかった。実は自分が置き忘れただけだったのだ。その後、隣家の息子を見てみると、とても斧を盗むような人間には見えるようになった。。
このように「疑う心が過ぎると何もかもが疑わしくて怖くなり、暗闇に鬼を見てしまう」という話が、ことわざの「疑心、暗鬼を生ず」に変わり、これを縮めた「疑心暗鬼」を、現代でも使っている。確かに悪いように悪いように考えてしまうことがあるものだ。
「帰心矢の如し」故郷や実家に早く帰りたいと思う気持ちが非常に強いこと という意味。 故郷から離れて暮らすも、嫌なことが続いたり、気分が落ち込んでいているとき、今すぐにでも故郷に帰りたいと強く思うときに使われる。 「 矢の如く 」のように、勢いよく飛ぶ矢のように早く帰りたいという気持ちを表している。
家族のいる家を離れて暮らしている人にとって、このコロナ禍で思うように家に帰ることができないときなどに、こういう気持ちになる。 次回に続く。
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