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kiji


2022.11.22 諺集に見るわが人生(140)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「き」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「兄弟は他人の始まり」親子の関係は切っても切れないが,兄弟(姉妹)は利害関係や結婚などによって,互いの情愛も薄れて他人のようになるということ。
私が子どもの頃は「生めよ増やせよ」 のかけ声で、一つの家族に5人や6人の兄弟姉妹(我が家は8人)がいることは別に珍しいことではなかった。無計画と言えばそれまでだが。今でも多くが存命しているが(私以外は全部女性)、長兄が亡くなってからは疎遠になっている。コロナ禍の影響もあるが。ましてや市内の家族関係はとなると30人を超え大変な集まりになる。これだけ集まったのは兄の葬儀が最後だ。

「兄弟は左右の手の如し」兄弟は左右二本の手のように、互いに助け合わなければいけないの意。(「魏志‐王脩伝」の「夫兄弟者、左右手也」による) 。(類義)「兄弟は両の手」上のことわざの反対語。こちらの方が倫理的だが、現実は最初のことわざが最近の傾向である。人情は薄き紙のごとし、 「合理主義」とはすべて「計算」された思考である。己にとってどちらが有利かの選択である。
その結果として、「人情」は紙のごとく薄くなっていく。

「驚天動地」直訳すると「天を驚かし、地を動かすような」という意味。 そこから、「世間を非常に驚かせるような」「あっと言わせるような」という意味で使用されている。
(由来)唐の詩人・杜甫の詩「李白の墓」に見える言葉。同時代人で先輩の李白の残した詩文を「驚天動地の文」と賞賛している。天を驚かし、地を動かすほど素晴らしいといっている。
(例文)東京オリンピック延期は本当に驚天動地でした。

「京の着倒れ大阪の食い倒れ」京都の人は衣服に金をかける着道楽、大阪の人は飲食に金をかける食道楽の気風があるということ。
(解説)着倒れ」は、着るものに金をかけすぎて財産をなくすこと。 「食い倒れ」は、飲食に金をかけすぎて財産をなくすこと。 服飾にできる限り贅沢をする優雅な京の気風と、飲食の質を重んじる商人の町である大阪の気質を対比させていったことば。 これにならって、他県・他国(主に近隣)との対照的な違いを指したことわざが多くある。例えば「江戸履き倒れ」というのがある。
これは江戸の町では男性比率が高く職人や商人が多く、活動範囲が広く「草履」「下駄」が珍重されたという。
今の時代都会では戸建住宅で「ローン倒れ」 次回に続く。





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