2022.11.8 諺集に見るわが人生(136)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「き」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「気脈を通じる」連絡を 取り合い 、互い の 気持ち や 意志 が 相通ずる ようにつながり を保つこと。
(類語)には「裏切り・内応・内通・背信・背徳・背任・変心・寝返り・密告」と悪だくみの類がずらりと並ぶ。
「鬼面、人を嚇(おど)す」(鬼の面をかぶって人を脅かすことから) 権力や見せかけの威勢で、人を脅すことをいう。こけおどし。「嚇す」は「威す」とも書く。絵になりやすいので映画などでは多用される。
「木もと竹うら」木は根元のほうから、竹は先のほうから割るとうまく割れるということ。物事にはやりやすい方法や順序があるというたとえ。「うら」は、「末」で先の方の意。人の名前のようで覚えやすい。
私は多くの初めてお目にかかることわざをこの辞典の中で見るが、紹介できるのはほんの一部で、できるだけ知っているようで知らないものや使えそうなものを選んで取り上げている。
「鬼門金神我より祟る」わざわいは鬼門や金神(こんじん)の祟(たた)りによって起こるのではなく、すべて自分の不謹慎が招くものであるという教えである。「鬼門」陰陽道で悪鬼が出入りする門の意味。方角では艮(東北)をさす。「金神」陰陽道で祭る方位の神。戦乱・大水をつかさどるといわれ、この神の方角に向かって工事や移転・嫁取りなどをすると、ひどい祟りがあるという。今でも家を建てたり、引っ越しをするとき方角を気にする人は多いと思う。嫁取りは自由恋愛の世の中だから方位方角に気を配る人は少ないだろう。だから離婚が多いのかも知れない。
「客の朝起き」泊り客が主人より早く起き出すのは、迷惑であるということ。また、物事の順序が逆になって処置に困ること。客が泊まった場合、翌朝は主人が早く起きて準備するのに、客の方が早く起きるということから「客の早起き宿の迷惑」ともいう。
隣の客の夜更かしも迷惑である。 次回に続く。
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