2022.12.11 諺集に見るわが人生(145)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「き」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「毀誉褒貶(きよほうへん)」褒めたりけなしたりすることを意味し、転じて「世間のさまざまな評判」という意味でも使われる。▽「毀」「貶」はともに、そしること、けなすこと。「誉」「褒」はともに、ほめること。
(用例)口先や筆先では毀誉褒貶に超然としているらしく見せかけていても、文壇人は俳優や音楽家と同様、人気を気にするのが普通である。<正宗白鳥・旧友追憶>(goo辞書)
難しい漢字でとても覚えられそうにないが、結構このことわざは使ったリする。それだけ世の中「毀誉褒貶」の世界だからだろう。
「清水の舞台から飛び降りる」思い切って大きな決断をすることのたとえ。
「清水」とは、京都市東山区にある音羽山清水寺のことで、北法相宗の総本山。
清水寺には高い崖に張り出して作られた舞台があり、その崖から飛び降りると所願成就のときに怪我をせずに済み、もしくは死んで成仏できるといわれ、身を投げる者が絶えなかったという(実は願掛け江戸時代234人、生存率85% といわれている)。
私などは最近財布の中身が枯渇し、何を買うにも「清水の舞台から飛び降りる」覚悟が伴う。文字数の多いことわざだが結構口にする人がいる。私もその一人。
「虚名久しく立たず」これは『太平記』にある一節で、事実とは違うすばらしい評判は、一時的には大きくひろがるけど、そのうちに実態が明らかになって、だいたい、消えていくものだということ。
「人の噂も七十五日」と言われるように、人の記憶は時間と共に薄れていく。
「魚目燕石(ぎょもくえんせき)」似てはいるが本物ではないもの。にせもの。まがいもの。 ▽「魚目」は魚の目玉。「燕石」は燕山(河北省)の石。ともに珠玉に似てはいるが、偽物であり無価値であることからいう。
私は趣味で時計のブランド品のレプリカを20種類ほど集めたが、たとえば、ロレックスが1,600円ぐらいで本物の100分の1程度。見た目はそっくりだが、中身は中華製の安ものチップで機械など何もない。さすがに外には付けて出られない代物である。 次回に続く。
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