2022.7.16 諺集に見るわが人生(103)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「壁に耳あり障子に目あり」壁に耳あり障子に目ありとは、隠し事はとかく漏れやすいものだから、注意せよという戒め。
こっそり話しているつもりの密談でも、誰かが壁に耳をあてて聞いているかもしれないし、障子に穴をあけて覗き見しているかもしれないことから、隠し事を話すときは注意するべきだということ。
昔の家の造りとして、砂壁に障子が一般的だった。そのため耳をあてれば聞こえる砂壁や、指で穴を開け覗くことのできる障子の部屋での会話は周りに筒抜けなので、悪口や隠、し事といった内容は十分注意しないとどこで誰が聞いているか分からないという戒めからきている。
【類義】石に耳あり/垣に耳あり/壁に耳あり徳利に口あり/壁に耳石に口/壁に耳垣に目口/壁に耳天に口/こそこそ三里/天に口あり地に耳あり/昼には目あり夜には耳あり/耳は壁をつたう/藪に耳/闇夜に目あり
とかく企て事などは漏れやすいものだ「天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)」である。
「果報は寝て待て」果報は寝て待てとは、運というものは人の力ではどうにもできないものだから、あせらずに時機を待つのが良いということ。「果報」とは、仏語で前世での行いの結果として現世で受ける報いのこと。転じて、運に恵まれて幸福なことをいう。
「寝て待て」といっても、怠けていれば良いという意ではなく、人事を尽くした後は気長に良い知らせを待つしかないということ。
仏教が由来となっている言葉で、ただ寝て待っているのではなく、できることをきちんとやった上で、焦らずに良い結果を待ちましょうという意味合いがある。
私は最近眠りが浅く、日中よく昼寝をするが、どうもこれでは果報はいくら待っても来ないだろう。
次回に続く。
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